ドルは年初来高値を意識、利益確定売りで111円台に失速も

本日のドル/円は上げ渋る値動きとなりそうです。材料難のなか株価や長期金利の上昇基調が続けば、円売り基調を維持する見通し。ドルは年初来高値の112円14銭を目指す展開に変わりはないでしょう。

ただ、引き続き利益確定売りに押される可能性もあります。




NY市場でドルは一時112円09銭

4月12日のドル/円は大幅続伸。アジア市場で欧州企業買収とみられるユーロ/円にけん引され、ドルは112円を目指す展開に。また、この日の午後に発表された中国の貿易統計で2ケタ増の輸出が好感され、円売りの流れがより強まります。

欧米市場では、ミシガン大学景気指数が堅調となったほか、株高を背景としたドル買いで一時112円09銭まで上昇。112円台で取引を終えました。

米NY連銀製造業指数に注目

4月15日は午後9時半に発表されるアメリカの4月NY連銀製造業指数が注目されます。今月に入って示されたISMや耐久財受注など製造業関連指標が持ち直しており、今晩のNY連銀による指数が堅調な内容となれば、腰折れへの警戒が和らぐことで株高を通じてドル買いが強まる見通し。

一方、トルコの失業率も注目されます。3月31日の統一地方選でのイスタンブール市長選の敗北で政治情勢がやや不安定化するなか、失業率やインフレの高止まりで有権者の不満が高まるとの見方からリラ売りにつながる可能性もあり、警戒が必要でしょう。

主な注目材料(日本時間)

08:00 英4月ライトムーブ住宅価格指数
12:00 インドネシア3月貿易収支
13:00 スウェーデン3月失業率
15:00 ノルウェー3月貿易収支
15:30 スイス3月生産者物価指数
15:30 インド3月生産者物価指数
16:00 トルコ1月失業率
17:00 ポーランド4月消費者物価指数




19:00 ウガンダ中銀定例会合/政策発表
19:00 ボツワナ3月消費者物価指数
20:00 イスラエル3月消費者物価指数
21:30 米4月NY連銀製造業指数
23:30 カナダ銀行企業景況感調査
00:47 ナイジェリア3月消費者物価指数
休場:ベトナム、タイ、スリランカ
(日程は変更になることもあります)

年初来高値付近で利益確定売り

本日アジア市場の早朝、ドル/円は112銭付近で推移。この後は米株高に伴う日本株高で円売りが先行し、ドルは112円付近で底堅く推移しそうです。中国の景気減速への過度な懸念も引き続き後退し、円売りが見込まれます。

ただ、昨年以降は値動きの乏しいドル/円が2営業日で1円上昇しており、ピッチの速さから利益確定売りが出やすく、年初来高値の112円14銭付近では利益確定売りに押されそうです。

また、日米通商交渉で円売り材料が乏しいため、ドルに下押し圧力がかかりやすいでしょう。
(おわり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする