ドル円予想:上げ渋り/世界的な景気減速を意識、株価・金利にらみ

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。前週末から持ち直す動きが目立つものの、世界的な景気減速が意識されやすく、ドルの上値を押さえる見通し。

株価や長期金利を手がかりにドルに下押し圧力がかかる値動きとみます。




ドルのNY終値は110円60銭台

3月26日のドル/円はしっかり。アジア市場では、日経平均株価の大幅高による2万1000円台回復を受け円売りが先行し、110円20銭台に上昇。また、欧米株高観測のプラス圏推移も、円売りを支援しました。

ただ、上海総合指数が反落し、円売りはいったん弱まります。また、根強い世界経済の減速懸念で米10年債利回りは戻りが鈍く、ドルの買戻しは小幅にとどました。

欧米市場では、欧州株高や米長期金利の上昇でドルは110円半ばに浮揚。この日発表されたアメリカの住宅関連指標は底堅い内容となったものの、消費者信頼感は予想を比較的大きく下振れ、ドル買いを弱めています。

ただ、NY株式市場でダウなど主要3指数が強含んだ場面で110円68銭まで値を切り上げますが、米10年債利回りの上げ渋りでドルは失速し、110円63銭で取引を終えました。

米貿易収支に注目

3月27日は引き続き世界的な景況感がテーマで、長期金利や株価を手がかりとした値動きが予想されます。

経済指標では、アメリカの貿易収支が注目されます。低調な消費者信頼感指数を受けたドル売りは小幅にとどまりましたが、引き続き景気減速の警戒は続くでしょう。

こうしたなか、米中貿易交渉の行方も注目されます。両国の閣僚級による交渉は28-29に北京で、また4月3日からワシントンで開催。4月下旬に最終合意が見込まれ、中国の知的財産権保護などがテーマとなる見通し。

主な注目材料(日本時間)

05:00 NZ準備銀定例会合/政策発表
06:00 韓国3月消費者信頼感
16:00 ノルウェー1月失業率
17:00 スウェーデン3月消費者信頼感、製造業景況感
17:30 スウェーデン2月貿易収支
18:00 スイス3月ZEW期待指数
18:00 アイスランド3月消費者物価指数
20:00 英3月CBI流通業売上高
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:00 ブラジル3月消費者信頼感
21:30 米1月貿易収支
21:30 カナダ1月貿易収支
22:30 ケニア中銀定例会合/政策発表
23:00 メキシコ2月貿易収支、2月失業率
23:00 スイス国立銀行(中銀)四半期報告書
00:00 米10-12月期経常収支
(日程は変更になることもあります)




株価や長期金利にらみ

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円50銭台で推移。この後は米株高を受けた日本株高で円売りが先行する見通し。材料難のため株価や長期金利にらみの展開を予想します。

一方、前週末以降トルコリラが動意づいており、やや注目されそうです。前日は上昇方向に振れましたが、引き続き節目の20円を割り込むと、リスク回避的な円買いが強まるでしょう。
(おわり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする