ドル円予想:上げ渋り/米経済減速に懸念、指標の下振れなら円買い

本日のドル/円は上げ渋る値動きとなりそうです。アメリカの景気減速懸念は根強く、経済指標が低調となれば円買い基調に振れる見通し。

ブレグジットに関する議会採決も円買いを支援するでしょう。一方、クロス円は底堅くドルを下支えする可能性もあります。




NY終値はドル109円台

3月25日のドル/円は変わらず。22日の海外市場で世界的な景気腰折れへの懸念で円高基調に振れ、週明けのアジア市場もリスク回避的な動き。特に、日経平均株価が節目2万1000円を下抜け、円の一段高でドルは一時109円70銭付近に下げます。

その後は割安感から本邦実需筋の買戻しが観測され、ドルは110円付近に回復。ただ、米長期金利が低水準にとどまりドル買いは後退します。

欧米市場では、ドイツのIFO景況指数が予想以上に強く、ユーロ/円の強含みに合わせてドル/円にショートカバーが入ります。その後のシカゴ連銀景況指数は予想をやや上振れたものの、2カ月連続マイナスとなりました。

それを受け米10年債利回りが日中の水準に大きく下げ、再びドル売りに。株価はまちまちで110円台を割り込み、最終的には109円96銭で取引を終えています。

節目付近のクロス円に注目

3月26日は、引き続き世界的な景気減速がテーマとなりそうです。経済指標の下振れには神経質になっており、独4月GfK消費者信頼感(午後4時)や スウェーデン2月生産者物価指数(同5時半)、米2月住宅着工件数(同9時半)が注目されます。

米3月消費者信頼感(同11時)は2月を小幅に上回ると予想され、高水準となれば足元のドル売りを弱める手がかりとなりそうです。

前日の経済指標は堅調となりましたが、懸念は根強く残りそうです。クロス円では、ユーロ/円が今年に入って124円が下値支持線として機能しているとみられ、その水準で下げ止まるか注目されます。

また、ブレグジット関連の採決が続くなか、ポンド/円は節目の145円を維持できるかも注視するポイントとなるでしょう。

主な注目材料(日本時間)

06:45 NZ 2月貿易収支
08:50 日2月企業向けサービス価格指数
13:00 タイ2月鉱工業生産
14:00 シンガポール2月鉱工業生産
16:00 独4月GfK消費者信頼感
16:00 ノルウェー中銀定例会合/政策発表
16:00 デンマーク2月小売売上高
17:30 スウェーデン2月生産者物価指数
17:30 香港2月貿易収支
21:00 ブラジル3月月中消費者物価指数
21:30 米2月建築許可件数、住宅着工件数
21:55 米レッドブック
22:00 米1月住宅価格指数
22:00 ハンガリー3月中銀定例会合/政策発表
23:00 米3月消費者信頼感、リッチモンド連銀製景況指数
23:00 メキシコ1月小売売上高
23:30 米3月ダラス連銀サービス業収益
04:00 アルゼンチン2月貿易収支
休場:バングラデシュ
(日程は変更になることもあります)




地政学リスクに警戒も

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円90銭台から110円台に小幅上昇。前日の米NYダウの反発を受け、25日に大幅安となった日経平均は前日終値を上回る水準が見込まれます。2万1000円の大台を回復できれば、前日の円買いは弱まるでしょう。

ただ、ドル指数を週足でみるとやはり上げ渋るチャートを形成しており、現時点では111円台を回復する勢いを見出しにくい状況と言えそうです。

一方、トランプ大統領は25日、ゴラン高原のイスラエル主権を正式に認める文書にサインしており、今後の中東情勢の混乱が意識され地政学リスクの円買いは残りそうです。

また、ロシアゲート問題の終結で、同大統領は関与した勢力の捜査を示唆しており、国内情勢を見極めようと積極的なドル買いも抑制されるとみます。
(おわり)

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