ドル円予想:下げ渋り/景気減速懸念は継続も欧州通貨売りでドル選好

本日のドル/円は下げ渋る値動きとなりそうです。世界経済の下振れ懸念が広がるなか、ドルをはじめ主要通貨は売られやすく、安全通貨の円買いは継続する見通し。

ただ、ブレグジット懸念など欧州通貨売りの影響で、ドル選好のフローも想定します。




ドルは1カ月半ぶりに109円台

3月22日のドル/円は大幅安。アジア市場では日本株や中国株にらみの展開で、株安を警戒した円買いで110円90銭付近から110円60銭台に軟化したものの、日経平均株価の持ち直しでドルはやや値を戻します。

ただ、上海総合指数も前日終値を上回り、円買いが後退する場面もありました。ただ、米10年債利回りに関し先安懸念によるドル売りもみられ、ドルの戻りは限定的でした。

欧米市場になると、一貫して円買い方向に。ドイツの製造業PMIが景況判断の節目50を大きく下回ったことが嫌気され、ユーロ/円がドル/円を下押し。

その後のユーロ圏の製造業PMIは低調な内容が織り込まれており反応は限定的でしたが、米製造業PMIが予想を下回り、アメリカ経済の腰折れ懸念からドルは2月11日以来1カ月半ぶりに110円を割り込み、109円74銭まで売り込まれました。

シカゴ連銀景況指数に注目

3月25日は、110円を割り込んだドルがどの程度持ち直せるかが焦点。3月に入って高安30銭程度のレンジ取引が続いていましたが、連邦公開市場委員会(FOMC)での強いハト派姿勢で、ドルは弱い経済指標を手がかりに下落方向に動意づきました。

経済指標が注目されるなか、前回8カ月ぶりにマイナス圏に転落したシカゴ連銀景況指数が2カ月連続で弱い内容となれば、ドル売りが再開しそうです。

一方、ブレグジットに関しては、国民投票を求める世論が高まったほか、メイ首相の求心力低下で政局が流動化するなどさらに混迷が深まっており、ポンドは売られやすい見通し。欧州経済の腰折れでユーロも買いづらく、欧州通貨売り/ドル買いが継続するでしょう。

ただし、引き続き円買い基調に振れやすいため、クロス円がドル/円を押し下げる場面もありそうです。

主な注目材料(日本時間)

13:30 日1月全産業活動指数
14:00 シンガポール2月消費者物価指数
16:30 ハンガリー10-12月期経常収支
17:00 台湾2月鉱工業生産
18:00 独3月IFO景況感指数
18:00 ポーランド2月失業率
20:00 イスラエル失業率
20:30 トルコ3月設備稼働率、製造業PMI
21:30 米2月シカゴ連銀景気指数
22:30 ブラジル2月経常収支、外国直接投資
23:00 メキシコ1月経済活動
23:30 米3月ダラス連銀製造業ビジネスインデックス
05:00 アルゼンチン1月小売売上高
休場:レバノン、ギリシャ、コロンビア
(日程は変更になることもあります)




週明けは日本株安で円買い先行

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円90銭付近で推移。米株安を背景とした日本株安で円買いが先行し、ドルは109円後半から半ばへの軟化が見込まれます。値ごろ感で買戻しも見込まれますが、ドル指数は週足でみると、3月第2週以降は失速ぎみで、下落トレンドの可能性もあります。

日本株や中国株の下げが限定的となれば円買いは縮小するものの、ドル買い材料は乏しく、ドル/円の戻りは限定的とみます。
(おわり)

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