ドル円予想:小じっかり/中国経済の減速懸念一服、新元号発表も材料視

本日のドル/円は小じっかりの値動きとなりそうです。週末に発表された中国の経済指標から景気の減速懸念が短期的に弱まり、円売り先行の見通し。

また、日本の新元号発表でお祝いムードが広がれば円売りを支援し、ドルは111円付近の攻防を経て同水準を上抜ける値動きが予想されます。




NY市場でドル一時110円94銭

3月29日のドル/円は続伸。アジア市場では、国内勢が仲値でドル不足解消のため買いを入れ一時110円90銭台に強含みました。焦点の米中通商協議は北京の後ワシントンで継続される予定で、両国の合意に楽観的な見方が広がり、円売りもドルを押し上げます。

しかし、節目の111円に接近すると売り圧力がドルの上値を押さえ、2月中旬から下旬にかけての値動きと似た展開となりました。

欧米市場でももみ合いが継続。アメリカの個人消費支出コア指数(PCE)は予想を下回ったものの、前回が上方修正され、ドル売りは回避されます。

その後のミシガン大学消費者信頼感指数や住宅関連指数が堅調な内容となり、ドル/円日中高値を上抜け、110円94銭まで押し上げられました。ただ、米10年債利回りが2.40%付近まで失速し、ドルは110円82銭でこの日の取引を終えました。

米個人消費や製造業の指標に関心

4月1日は、日本の新元号発表でご祝儀相場となれば、日本株高/円安先行でドルは110円後半から上昇方向に振れる展開となる見通し。3月31日に発表された中国PMIが予想を上振れ、中国を起点とした世界的な景気減速懸念はいったん収束しそうです。

特に、製造業PMIが景況判断の節目である50を回復したことが短期的に市場心理の改善につながり、クロス円で円売りを誘発するでしょう。

海外市場では、欧米の重要経済指標を材料視。ドイツやユーロ圏の製造業PMI(改定値)は弱いものの想定内の内容であればユーロ売りは限定的となりそうです。

一方、アメリカの経済指標は2月小売売上高(午後9時半)と3月ISM製造業景気指数(同11時)が焦点。個人消費と製造業の底堅さが示されても連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢に影響はないものの、弱気な見方は一服しそうです。

主な注目材料(日本時間)

08:50 日1-3月期日銀短観
09:30 韓国3月製造業PMI
10:30 豪3月NAB企業景況感
10:45 中国3月財新製造業PMI
15:00 ロシア3月製造業PMI
15:30 スウェーデン3月製造業PMI
15:30 スイス2月小売売上高
16:00 ノルウェー3月製造業PMI
16:00 トルコ3月製造業PMI
16:30 スイス3月PMI
16:30 チェコ3月製造業PMI
16:55 独3月製造業PMI
17:00 ユーロ圏3月製造業PMI




17:30 英3月製造業PMI
17:30 香港2月小売売上高
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数
21:30 米2月小売売上高
22:00 ブラジル3月製造業PMI
22:45 米3月製造業PMI
23:00 米3月ISM製造業景況指数、1月企業在庫、2月建設支出、
23:30 メキシコ3月製造業PMI
04:00 ブラジル3月貿易収支
未定 ロシア1-3月期国内総生産
休場:キプロス
(日程は変更になることもあります)

トルコ地方選の結果に注目

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円90銭付近で推移。この後は前週末の米株高や中国の景気減速懸念の一服で日本株高を手がかりとした円売りが先行し、ドルは111円を上抜ける可能性があります。

午前10時45分に発表される中国の3月財新製造業PMIは節目の50以上となり、政府発表の製造業PMIの強さを後押しできれば中国株高に振れ、円売りを強めそうです。

ただ、3月31日にトルコで行われた統一地方選の結果、エルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)の勢力が縮小すれば政治情勢の混乱に対する懸念が強まる見通し。

逆に、エルドアン政権の基盤が強固になると、経済政策運営を不安視した警戒感も広がりそうです。いずれにしても、トルコリラの値動きが注目されます。
(おわり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする