ドル円予想:底堅い/米GDPやブレグジットにらみ、米中交渉に合意期待

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。世界経済の減速懸念が広がるなか、米国内総生産(GDP)が想定内の内容となればドルは安全通貨として買いが入りやすい見通し。

また、ブレグジットや米中交渉での合意期待もドルの支援材料とみます。




米10年債利回りにらみ

3月27日のドル/円は小反落。アジア市場では、アメリカのトランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事の候補に指名したムーア氏が利下げを主張し、序盤にドル売りが先行しました。

また、NZ準備銀が今後の政策金利引き下げの可能性を示し、世界的な景気減速への懸念で円買いに。その後は欧米株式先物の堅調地合いでクロス円が下げ渋り、ドルは110円半ばに値を戻しました。

欧米市場では、アメリカの長期金利に振らされる展開。米10年債利回りが昨年1月以来の低水準に急低下すると、ドルは110円20銭台に軟化します。

その後、欧州中銀(ECB)のドラギ総裁が一段のハト派政策に前向きな姿勢を示すなど、世界経済の腰折れが再び意識され、安全通貨としてドルが選好されました。ただ長期金利は戻らず、ドルは110円51銭で取引を終えました。

英首相の後任人事に思惑

3月28日は、欧米経済の減速の度合いが焦点。NZ準備銀が金融正常化路線から撤退する方針を鮮明にしたことで、引き続き世界的な景気腰折れが意識されやすいでしょう。

今晩のドイツの消費者物価指数やユーロ圏の消費者信頼感が低調な内容となれば、ユーロ売り/ドル買いの展開が予想されます。その後のアメリカのGDPが想定内であれば、ドル売りは限定的になるとみます。

一方、ブレグジット問題はついにメイ首相の退陣に発展する見通しです。同首相は近く採決される欧州連合(EU)離脱合意案を再度提出し、可決されれば辞任する意向を表明しました。

EUからの離脱か残留かは今でも世論は真っ二つに分かれており、民主主義のプロセスからは不自然であるものの、現在の迷走を断ち切るためには2回目の国民投票の採決が避けられないとみます。

イギリスの不安定な政治情勢からポンドは当面買いづらいとみられ、その点でもドルに資金が流入しそうです。

主な注目材料(日本時間)

09:00 NZ3月業況判断
17:00 ハンガリー2月四半期失業率
17:30 スウェーデン2月小売売上高
18:30 南ア2月生産者物価指数
19:00 ユーロ圏3月消費者信頼感
21:00 チェコ中銀定例会合/政策発表
21:30 米10-12月期国内総生産、個人消費支出、新規失業保険申請件数
22:00 独3月消費者物価指数
00:00 米3月カンザスシティ連銀製造業指数
02:00 エジプト中銀定例会合/政策発表
04:00 メキシコ中銀定例会合/政策発表
(日程は変更になることもあります)




年度末のフローで大幅安を回避

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円50銭付近で推移。前日の米株安を受けた日本株安で円買いに振れやすく、ドルは110円半ばから前半にやや値を下げる見通し。

ただ、本日から再開される米中貿易交渉が注目され、来月中の合意への期待感が円買いを弱めるでしょう。また、国内勢を中心とした年度末・月末のドル買いフローが続くとみられ、大幅な下げは避けられると予想します。
(おわり)

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