ドル円予想:弱含み/ドル全面安で下値に警戒、クロス円が下げを抑制

本日のドル/円は弱含む展開となりそうです。米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定を受けドルは全面安に振れる見通し。

逆にユーロや豪ドルなどの主要通貨が押し上げられ、クロス円が底堅く推移すればドル/円の下げを弱めるでしょう。




米FOMC受けドル111円割れ

3月20日のドル/円は大幅安。アジア市場では、日経平均株価が安寄りしやや円買いが見込まれましたが、「五十日」に伴い国内勢によるドル買いが強まりました。また、日本株の切り返しで円売りも加わり、ドルは午前中に111円70銭近くまで浮揚。

しかし、その後国内勢のドル買いが一巡すると、111円50銭付近に失速します。中国株の反落で円売りを弱めたことも、ドルの伸び悩みにつながりました。

欧米市場では、イギリスのインフレ指標が底堅い内容となりましたが、欧州連合(EU)からの強硬離脱への警戒感でポンド/円が売り込まれ、ドルへの下押し圧力に。

そして、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)での議論を踏まえ、市場の予想通り政策金利の据え置きを決定。さらに今年の利上げゼロや来年の利下げに現実味が増し、ドルは110円72銭まで急落します。

FRBの慎重姿勢は織り込み済みでしたが、それほどハト派的にならないとの期待も根強かったことから、より大きなドル売りに振れたようです。

英MPCが弱気ならポンド売り再開も

3月21日は東京市場は休場ですが、海外市場では重要イベントが予定されています。フィリピン中銀は昨年11月から4会合連続で政策金利を据え置く見通し。昨年の夏をピークに消費者物価指数(CPI)は鈍化していることが背景で、中国経済減速の影響が意識されそうです。

逆に、ノルウェー中銀は5会合ぶりに利上げに踏み切る公算。ただ、CPIは伸びが鈍化し、今後の成長に関する見解が注目されます。

一方、英中銀金融政策委員会(MPC)はブレグジットが落ち着くまでは現行の金融政策を維持する方針を示していますが、委員のなかには利下げの主張も出始めています。

実際、イギリスのEU離脱の時期や実現性に不透明感が増すなか、域内経済の腰折れを考えれば金融緩和の方が現実味はありそうです。そうした見解に傾く兆しがみえれば、ポンド売りに振れるでしょう。

また、午後9時半のフィラデルフィア連銀製造業指数は前回の弱い内容から一転して堅調になる見通し。ただ、FRBのハト派的見解を受け、ドルの戻りは限定的とみます。

主な注目材料(日本時間)

06:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表
06:45 NZ10-12月期国内総生産
10:30 豪2月雇用統計
11:00 NZクレジットカード支出
12:00 タイ2月貿易収支
16:00 デンマーク3月消費者信頼感
16:00 トルコ3月消費者信頼感
17:00 フィリピン中銀定例会合/政策発表
17:30 スイス国立銀行定例会合/政策発表
17:30 香港2月消費者物価指数
18:00 スイス国立銀行総裁記者会見
18:00 ポーランド2月小売売上高
18:00 ノルウェー中銀定例会合/政策発表
18:30 英2月小売売上高
21:00 英中銀金融政策委員会(MPC)/政策発表
21:30 米失業保険申請件数、10-12月期経常収支、3月フィラデルフィア連銀製造業指数
21:30 カナダADP非農業部門雇用者数増減、1月卸売売上高
00:00 ユーロ圏3月消費者信頼感
04:00 アルゼンチン10-12月期国内総生産、失業率
休場:日本、インド、イスラエル、ナミビア、南アフリカ
(日程は変更になることもあります)




欧州市場のドル一段安に警戒

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円60銭台で推移。東京市場は春分の日の祝日に伴う休場で、日中は薄商いに。朝方発表されたNZ国内総生産(GDP)の予想下振れでNZドルは急落したものの、ドル売りに押されるように反発。

午前10時半には、豪準備銀がハト派姿勢を強めるなか豪雇用関連統計が発表されますが、低調な内容となってもNZドル同様にドルや円に対し下げは小幅にとどまる可能性もあるでしょう。

ただ、夕方にスタートする欧州市場でFRBの政策を消化する動きになれば、ドル一段安が警戒されます。また、英中銀金融政策委員会(MPC)で弱気な見方が示されればポンド/円の下落を起点にクロス円が下げ、ドルを押し下げる展開もありそうです。
(おわり)

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