ドル円予測:上げ渋り/中国経済への過度な懸念は後退も、乏しい材料

本日のドル/円は上げ渋る値動きとなりそうです。中国の経済指標の上振れを受け過度な懸念は後退しており、リスクオンの相場展開が続く見通し。

ただ、前日ほど強い手がかりは得られず、株価や長期金利に振らされやすい値動きとなるでしょう。




NY市場でドル一時111円44銭

4月1日のドル/円はしっかり。前日に発表された中国の製造業PMIが景況判断の節目である50を上回った影響で、アジア市場ではクロス円が窓を空けて寄り付くなど、早朝からリスク許容度が高まっていました。

また、底堅い内容の日銀短観や堅調な中国財新製造業で円は一段安となり、ドルは111円を上抜けます。新元号発表の後はイベント通過に伴い円売りは一服し、ドルは111円付近でのもみ合いとなりました。

欧米市場でも円売り基調を維持。ユーロ圏の経済指標はほぼ想定通りでユーロ売りが後退し、ドルは再び110円台に。アメリカの経済指標は2月小売売上高の予想下振れでドル売りに振れたものの、前月の上方修正を好感した買戻しが入ります。

その後、3月ISM製造業景気指数と2月建設支出が強い内容となり、10年債利回りを手がかりにドルは111円44銭まで値を上げ、最終的に111円35銭で引けました。

米耐久財受注に注目

4月2日は、中国経済減速への過度な懸念は弱まりリスク許容度の高い地合いが続く見通し。ただ、1日と比べ具体的な材料は提供されず、ドルの上昇は限定的に。株高や長期金利の上昇で、ドルは下値を固める展開を予想します。

ユーロ圏の生産者物価指数(PPI)でインフレの低下が限定的となっても欧州中銀(ECB)の緩和的な政策スタンスに変わりはないものの、ユーロ売りはやや後退しそうです。

一方、米2月耐久財受注は、前日発表の堅調なISM製造業景気指数を裏づけられればドル売りは大きく縮小する見通し。

ただ、コア指数など内訳でみれば強弱まちまちで、方向感は出にくいでしょう。週足のドル指数に上昇トレンドは示されておらず、ドル/円は3月に111円台でもみ合った相場を想起させる展開を予想します。

主な注目材料(日本時間)

06:00 NZ1-3月期企業景況感、設備稼働率
08:00 韓国3月消費者物価指数
09:30 豪2月建築許可件数
12:30 豪準備銀(中銀)定例会合/政策発表
14:00 インド3月製造業PMI
15:00 ルーマニア2月生産者物価指数
15:30 スイス3月消費者物価指数
16:00 チェコ10-12月期国内総生産




17:30 英3月建設業PMI
18:00 ユーロ圏2月生産者物価指数、2月失業率
21:00 ブラジル2月鉱工業生産
21:00 ルーマニア中銀定例会合/政策発表
21:30 米2月耐久財受注
21:55 米レッドブック
休場:アルゼンチン
(日程は変更になることもあります)

豪準備銀の政策姿勢を見極め

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円30銭台で推移。この後は米株高を受けた日本株高で円売りが先行し、ドルは株価を手がかりに111円前半から半ばにかけての取引となりそうです。

日中は豪準備銀は従来通り慎重姿勢を占めるとみられ、積極的な豪ドル買いは想定しにくい状況ですが、中国の回復期待から豪中貿易の好影響を見込んだ豪ドル買いが見込まれます。
(おわり)

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