ドル円予測:底堅い/世界的な景気減速への過度な懸念は緩和

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。週末以降に発表された中国の強い経済指標から世界的な景気減速への過度な懸念は弱まり、リスク回避の円買いは後退。

また、材料難のなか、ポンド/円などクロス円がドルを下支えする可能性もありそうです。




材料難でレンジ取引

4月2日のドル/円は変わらず。アジア市場では狭いレンジ内でもみ合い。引き続き中国の景気腰折れ懸念は和らぐなか、前日の米株高で日本株が堅調となり円売りが先行し、ドルは111円45銭まで上昇。

ただ、日経平均株価は徐々に上げ幅を縮小し、終盤のマイナス圏転落で111円29銭まで軟化します。また、上海総合指数も下げに転じたことで戻りは鈍く、111円30銭台で動意の薄い値動きが続きました。

欧米市場でも、材料難から111円30銭台を中心にほぼ横ばいの値動きとなります。ユーロ圏の2月生産者物価指数は予想を下回ったものの、ユーロ売りは回避。一方、アメリカの耐久財受注は想定を上回ったとはいえ低調な内容に。

ただ、米10年債利回りの上昇を手がかりとした買いが入り、ドルは111円40銭台まで強含みますが、その後の長期金利の低下でNY市場は111円31銭で取引を終えました。

トルコCPIには警戒も

4月3日は世界経済の減速懸念が緩和されるなか、経済指標や長期金利、株価にらみの取引となりそうです。引き続き経済指標が注視され、ドイツのPMIやユーロ圏の小売売上高、アメリカのADP雇用統計、ISM非製造業景況指数が手がかり。

全般的にリスク回避的なムードは後退するなか、経済指標が想定から大幅に下振れしなければユーロやドルが売りに傾くシナリオは描きにくい状況です。

一方、午後4時に発表されるトルコの消費者物価指数(CPI)は前年比+19.57%と前回を小幅に下回る見通しですが、依然として記録的な高水準。想定よりも悪化しても成長力の鈍化につながりかねないため中銀は利上げに動けず、政策の手詰まりを嫌気したリラ売りが予想されます。

エルドアン政権の統一地方選での勢力縮小で圧力が弱まるとの期待感から、リラの値動きは安定していますが、インフレ指標の影響が注目されます。

主な注目材料(日本時間)

06:00 韓国3月外貨準備
07:00 豪サービス業PMI
09:30 豪2月貿易収支、2月小売売上高
09:30 香港3月製造業PMI
10:45 中国3月財新サービス部門PMI
15:30 スウェーデン3月サービス部門PMI
16:00 トルコ3月消費者物価指数、3月生産者物価指数
16:55 ドイツ3月総合PMI、サービス部門PMI




17:00 ユーロ圏3月総合PMI、サービス部門PMI
18:00 ノルウェー3月住宅価格指数
18:00 ユーロ圏2月小売売上高
18:00 南ア製造業PMI
18:30 英3月サービス部門PMI
20:00 米MBA住宅ローン申請件数
21:00 ブラジル3月総合PMI、サービス部門PMI
21:15 米3月ADP非農業部門雇用者数増減
22:45 米3月総合PMI、 サービス部門PMI
23:00 米3月ISM非製造業景況指数
休場:インドネシア、クウェート、オマーン、アラブ首長国連邦、パレスチナ自治区
(日程は変更になることもあります)

日中は株価や長期金利にらみ

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円30銭付近で推移。前日のNY株式市場でまちまちとなり日本株は小動きが予想され、ドルは方向感の乏しい展開となりそうです。材料難で株価や長期金利にらみの取引が続くでしょう。

そうしたなか、イギリスの欧州連合(EU)離脱に関するメイ首相の対応でポンド/円が上昇しており、クロス円の底堅い値動きがドルをサポートする可能性があります。
(おわり)

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