上げ渋り/為替条項を見極め112円台は売り継続

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。世界的な景気減速への懸念は引き続き弱まり、円安方向に振れやすい地合いの見通し。

ただ、日米貿易交渉で為替条項が盛り込まれるとの警戒感から円売りは想定しにくく、ドルの上値の重さが目立つでしょう。




NY終値は112円台を維持

4月15日のドル/円は変わらず。アジア市場では日本株が堅調だったわりに円売りは進まず、ユーロ/ドルの浮揚に下押しされました。その後の欧米市場でも材料難からレンジ取引が続き、112円が壁になります。

しかし、欧米市場ではNY連銀製造業景気指数が予想以上に強含み、アメリカの腰折れ懸念の後退からドルは112円台を回復。NY市場では112円03銭で取引を終えました。値幅は高安20銭。

トルコ鉱工業生産に警戒も

4月16日はユーロ圏の景況感とアメリカの製造業に関する経済指標が手がかり。午後6時発表のドイツとユーロ圏のZEW景況感は、いずれも前回上振れが予想されています。足元では過度な景気減速懸念は弱まっており、想定通りの内容なら円売り方向となりそうです。

また、午後10時15分のアメリカの鉱工業生産や製造業生産は、15日のNY連銀製造業景気指数に続き堅調ならドル買いが見込まれます。

ただ、引き続き年初来高値の112円14銭が意識され、上値は重い見通し。15-16日の日米貿易交渉では通貨安を阻止する為替条項が盛り込まれるとの観測から、円売りは抑制されるでしょう。

一方、それに先立ち午後4時のトルコの鉱工業生産も注目されます。15日の失業率は予想を上回り雇用情勢の悪化を示しました。本日の指標が低調となれば、リスク回避的な円買いに警戒も必要でしょう。

主な注目材料(日本時間)

10:30 豪金融政策決定会合議事録
10:30 中国3月住宅価格
13:30 日2月第三次産業活動指数
16:00 チェコ3月生産者物価指数
16:00 トルコ2月鉱工業生産




17:30 英3月失業保険申請件数、2月失業率
18:00 独4月ZEW景況感調査
18:00 ユーロ圏4月ZEW景況感調査
19:00 イスラエル10-12月期国内総生産
21:30 カナダ2月製造業出荷
21:55 米レッドブック
22:15 米3月設備稼働率、鉱工業生産、製造業生産
23:00 米4月NAHB住宅市場指数
04:00 アルゼンチン消費者物価指数
休場:タイ
(日程は変更になることもあります)

豪準備銀議事要旨を材料視

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円90銭台で推移。この後は米株安を受けた日本株安でやや円高方向に振れやすいものの、リスク許容度は低下しておらずドルの下げは限定的とみます。

ただ、今晩の日米貿易交渉を見極める展開で、円売りは見込みにくい状況。年初来高値を目指すものの、具体的な材料は乏しく、上値の重さが目立つ相場が見込まれます。

午前中は豪準備銀の議事要旨が材料視されそうです。当局者は雇用情勢の中長期の改善には強気ですが、全般的には慎重です。ハト派寄りのトーンが示されれば利下げ観測を背景とした豪ドル売りが強まりそうです。
(おわり)

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