今日のドル円:上げ渋り/主要国の経済指標にらみ、週末の調整売りも

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。重要イベント通過で中国やドイツ、アメリカなど主要国の経済指標の底堅い内容を手がかりに、円売りに振れやすい地合いとなる見通し。ただ、週末の調整が出やすく利益確定売りに押される値動きを予想します。

NY市場でドル一時111円49銭

2月28日のドル/円は3日続伸。27日のNY市場での流れを受け継ぎ、111円付近でスタートしたものの、日本株安でやや円買いに振れやすい地合いとなり、ドルは110円後半でのもみ合いが続きました。その後、米10年債利回りの低下でドルは軟化した後、米朝首脳会談が不調に終わったことからドル買い/円売りは後退。材料難もあって110円後半での推移が続きます。

欧米市場では、この日発表されたアメリカの経済指標のうち10-12月期国内総生産(GDP)が予想外に強含んだことに反応し、ドルは111円台を回復。米10年債利回りの大幅上昇を手がかりに上値抵抗線として意識されていた200日移動平均線を上抜けると、昨年12月20日以来の水準となる111円49銭まで一時強含みました。ドルは上昇基調を維持しながら、111円38銭で取引を終えています。

ドルは夕方以降に動意か

3月1は前日同様、主要国の重要経済指標が材料視されそうです。日中は中国財新製造業PMIや独小売売上高、欧米市場では独失業率、英製造業PMI、NY市場では米個人消費支出やISM製造業景況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数が注目されます。前回並みかそれ以上の内容と予想されており、米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言や米朝首脳会談などイベント通過のなか週末の調整も見込まれます。

主な注目材料(日本時間)

06:45 NZ10-12月期交易条件指数
07:30 豪2月製造業PMI
08:30 日1月失業率、有効求人倍率、2月東京消費者物価指数
10:45 中国2月財新製造業PMI
12:00 韓国2月貿易収支
14:00 インド2月製造業PMI
15:00 ロシア2月製造業PMI
16:00 独1月小売売上高
16:00 トルコ2月製造業PMI
16:30 スウェーデン2月製造業PMI
16:30 スイス1月小売売上高
17:00 ポーランド2月製造業PMI
17:30 スイス2月PMI
17:55 独2月失業率、製造業PMI
18:00 ユーロ圏2月製造業PMI
18:00 南アフリカ製造業PMI
18:30 英2月製造業PMI、1月住宅ローン承認件数
18:38 インドネシア2月消費者物価指数
19:00 ユーロ圏2月消費者物価指数、1月失業率
22:00 ブラジル2月製造業PMI
22:30 米12月個人消費支出
22:30 カナダ10-12月期国内総生産
23:45 米2月製造業PMI
00:00 米2月ISM製造業景況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数
00:30 メキシコ2月製造業PMI
04:00 ブラジル2月貿易収支
休場:台湾、韓国、ボスニア・ヘルツェゴビナ
(日程は変更になることもあります)

3月は重要イベント目白押し

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円40銭付近で推移。前日はNYダウなどアメリカの主要株価指数は軟調でしたが、ドル高/円安を背景に日本株が堅調となれば、ドルは111円前半から半ばの水準を維持する見通し。足元は年初来高値の水準に達しており、このまま112円台を目指すか注目されます。ただ、今後の日程を考慮すると、上昇ペースを維持するシナリオは想定できません。

3月前半は欧州中銀(ECB)理事会で欧州通貨は買いづらい見通しですが、その後のブレグジット延期や米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ見送り、日米通商協議での為替条項などを考えればドル売り/円買いに振れても不自然ではありません。トランプ政権で3度目の年度末を迎えますが、過去2回はいずれもドル安/円高となりました。今回もその可能性は少なくないでしょう。
(おわり)

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