今日のドル円:上げ渋り/円売り継続も米FRB議長発言や米朝会談を注視

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。米中貿易交渉の合意観測を背景に円売りが先行する見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言は、ハト派的内容が織り込まれドル売り材料にはなりにくいものの、米朝首脳会談への警戒は広がると予想します。

NY市場でドル一時111円23円

2月25日のドル/円はしっかり。米中通商協議で、米トランプ政権が中国に対する関税引き上げ回避で交渉の進展と受け止められ、アジア市場では円売りが先行。ドルは一時110円80銭台に浮揚します。ただ、ドルは安全通貨としての売りも広がり、前週同様に110円後半の利益確定売りに押される展開に。反面、下落局面でも国内勢の110円半ばでの押し目買いでドルは安値圏では底堅く推移しました。

欧米市場では、やはり米中貿易交渉でトランプ政権の中国に対する融和的な姿勢が好感され、円売りが継続。NYダウなど主要株価指数のほか米10年債利回りの上昇を手がかりに、ドルは111円台を回復。その後も上昇基調が続き2月14日高値111円13銭を上抜け、111円23銭まで強含む場面もありました。その後は200日移動平均線が意識され失速しましたが、111円台を維持して取引を終えました。

米FRB議長の慎重姿勢は織り込み済み

2月26日は、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の半期に1度の議会証言が焦点。それに先立ち議会に提出された金融政策報告書は、アメリカ経済の減速やそれによる引き締めスタンスの軟化の可能性が言及され、パウエル議長の証言内容は利上げ余地を残しながらも、ハト派寄りと予想されます。ただ、慎重な発言内容は織り込み済みで、株高が維持されればドル売りは限定的となりそうです。

主な注目材料(日本時間)

06:00 韓国2月韓国消費者信頼感
14:00 シンガポール1月鉱工業生産
14:30 ノルウェー消費者信頼感
16:00 独3月消費者信頼感指数
17:00 台湾1月鉱工業生産、失業率
17:30 香港港貿易収支
18:00 ボツワナ中銀定例会合/政策発表
18:30 英住宅ローン承認総件数
未定 英インフレ報告公聴会
22:00 ハンガリー中銀定例会合/政策発表
22:30 米12月建築許可件数、住宅着工件数
22:30 カナダ企業収益
22:55 米レッドブック
23:00 米12月住宅価格指数
23:00 メキシコ12月小売売上高
24:00 パウエルFRB議長議会証言(上院銀行委員会)
休場:クウェート
(日程は変更になることもあります)

ドル111円台を維持できるか注目

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円付近で推移。この後は米株高を背景とした日本株高で円売りが先行する見通し。引き続き米中貿易交渉の合意への期待感から円売り方向に振れやすいものの、200日移動平均線付近ではもみ合う展開になると予想します。一方、メイ英首相が欧州連合(EU)離脱を延期しない意向を示したことが円売りをやや抑制する手がかりとなりそうです。

また、27-28日にベトナム・ハノイで開催される2回目の米朝首脳会談が注目されます。朝鮮戦争終結による在韓米軍の撤退への思惑で地政学リスクが意識されれば、長期の円買い材料になるとみます。

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