今日のドル円:上げ渋り/米中合意にらみ円売り基調も、買い材料待ち

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。米中貿易交渉は長期化が予想されるものの、合意に達するとの観測から円売り基調が続く見通し。ただ、経済指標や要人発言、株価といった手がかり乏しいと、米大統領のドル高けん制発言が重石となるでしょう。

NY市場で一時112円13銭まで上昇

3月5日のドル/円は反発。アジア市場の日中は日本株や中国株の軟調地合いを受け、米中貿易交渉の進展を見込んだ円売りは一服。その後は中国政府の景気対策への期待感を背景に、円買いは弱まる展開となりました。また、夕方にかけて中国株や欧米株式先物が反転し、リスク選好の動きが意識されます。ただ、112円の節目を上抜けるほど強い材料はなく、111円90銭台での取引が続きました。

欧米市場では、ブレグジットに関し、イギリスと欧州連合(EU)の調整が難航するとの見方からポンド売りに振れる場面もありました。ただ、この日発表されたISM非製造業景気指数や新築住宅販売が強い内容となり、米10年債利回りの上昇を手がかりにドルは昨年12月20日以来となる112円13銭まで一時強含みます。その後は長期金利の失速で、NY市場では111円88銭で取引を終えました。

トルコ中銀は現行政策を維持か

3月6日は、米中協議の合意を見込んだ円売りの地合いは続く見通し。ただ、具体的な材料が提供されないと、引き続き上値の重い展開となりそうです。今晩はアメリカの2月ADP非農業部門雇用者数増減 で民間部門雇用者が増加すれば、8日発表の雇用統計の堅調な内容に思惑が広がるでしょう。ただ、トランプ米大統領のドル高けん制発言で日米通商交渉への警戒が広がり、円売りは抑えられる可能性があります。

一方、トルコ中銀は定例会合で政策金利を据え置く公算。4日に発表された消費者物価指数(CPI)は予想より鈍化し、昨年8月以来の前年比+20%割れとなりました。依然として高水準のため予断を許す状況にはありませんが、利上げ圧力は弱まるでしょう。一方で、11日の10-12月期国内総生産(GDP)は成長の鈍化が示されれば、逆に利下げ圧力が強まる可能性もあり、経済情勢から目を離せません。

主な注目材料(日本時間)

09:30 豪10-12月期国内総生産
16:00 ノルウェー10-12月期経常収支
17:30 スウェーデン10-12月期経常収支
18:30 南ア2月企業マインド
20:00 トルコ中銀定例会合/政策発表
21:00 米MBA住宅ローン申請件数
22:00 ロシア消費者物価指数
22:15 米2月ADP非農業部門雇用者数増減
22:30 米12月貿易収支
22:30 カナダ10-12月期労働生産性、12月貿易収支
00:00 カナダ銀行定例会合/政策発表、2月IveyPMI
04:00 米ベージュブック
04:00 アルゼンチン1月鉱工業生産
休場:ジャマイカ
(日程は変更になることもあります)

豪GDPの下振れに警戒も

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円90銭前後と、前日NY終値付近で推移。この後は米国株の続落を受けた日本株安で、前日の円売りはいったん弱まる見通し。午前10時半発表の豪10-12月期国内総生産(GDP)は前回下振れが予想されており、豪ドル/円は軟化の可能性があります。一方で、111円半ば以下は引き続き押し目買いが観測され、ドル/円の下値は堅いとみます。
(おわり)

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