今日のドル円:上値が重い/米利上げ悲観論は後退も米中協議を見極め

本日のドル/円は上値の重い値動きとなりそうです。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定ほどハト派でなかったことから、ドル売りは後退する見通し。ただ、21-22日の閣僚級の米中貿易交渉の行方を見極めようと積極的なドル買いは入りづらいでしょう。

NY市場でドル110円90銭に届かず

2月20日のドル/円は小じっかり。アジア市場では堅調地合いの日本株を拠り所に円売りが進み、110円台後半で推移。日経平均株価はプラス圏を維持し、上海総合指数や欧米株式先物はいったん下げに転じたものの、その後は持ち直したことで円売り基調が続きました。21-22日開催の米中貿易交渉で通商面での対立は緩和されるとの期待が背景にあり、一時110円90銭台まで値を切り上げ、111円台に接近します。

欧米市場では110円後半の売りに押され、ドルは失速。その後はもみ合いが続きます。米10年債利回りの低下を受け、やや値を下げる場面もありました。その後、注目のFOMC議事要旨(1月29-30日開催)から連邦準備制度理事会(FRB)が想定ほど弱気でなかったと市場は受け止められ、ドルは買戻しが入ります。ただ、110円90銭台には届かず、110円85銭取引を終えました。

ユーロ売りでドルは浮揚も

2月21日の取引は、FRBの根強い利上げ観測からドル売りは弱まるほか、本日と明日開催される米中貿易交渉での妥結期待から円買いは縮小する見通し。警戒と期待が混在し、動きづらい展開となりそうです。それほど弱気でなかったFOMC議事要旨で利上げ観測は残り、経済指標が低調となっても想定内の内容であればドル売りは小幅にとどまるでしょう。

本日はユーロ圏、特にドイツの消費者物価指数など経済指標のほか、欧州中銀(ECB)理事会・議事要旨から3月以降に議論される見通しの新たな長期資金供給策の議論などが注目材料。一方、アメリカの経済指標は12月耐久財受注、2月フィラデルフィア連銀製造業指数は強弱まちまちの見通し。フィラデルフィア指数は前回下振れとみられますが、他のデータが弱くなければドル売りは限定的でしょう。

■主な注目材料(日本時間)
09:30   豪雇用統計
16:00   独1月消費者物価指数
16:00   インドネシア中銀定例会合/政策発表
17:30   独2月製造業・サービス業PMI
17:30   香港1月失業率
未定   ポーランド中銀定例会合/政策発表
18:00   ユーロ圏 2月製造業・サービス業PMI
未定   英インフレ報告公聴会
20:00   イスラエル12月工業生産高
21:30   欧州中銀(ECB)理事会・議事要旨
22:30   米12月耐久財受注、2月フィラデルフィア連銀製造業指数、失業保険申請件数
23:45   米2月製造業・サービス業
00:00   米1月中古住宅販売戸数
04:00   アルゼンチン1月貿易収支
休場:バングラディッシュ、ジンバブエ
(日程は変更になることもあります)

111円台は夕方以降か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は一時110円90銭付近に値を上げましたが、足元は110円80銭付近と引き続き111円手前で伸び悩む展開となっています。NYダウが3連休を挟んで3日続伸となり、この後は日本株高を背景にやや円売りに振れやすいでしょう。アジア市場終盤以降、ドイツなどのユーロ圏の低調な経済指標でユーロ/ドルが弱含めば、ドル/円は111円台回復の可能性もありそうです。

ただ、米中貿易交渉で今後の方向性が示されるまでは売り買いともに動きづらく、ドル/円は小動きを予想します。

(おわり)

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