今日のドル円:下げ渋り/株安・円売り後退も米FRB議長証言を注視

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。前日の米株安を受けた日本株安で円売りは後退する見通し。ただ、慎重ながらも引き締め姿勢を維持する米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言で、ドルの下げは限定的とみます。ブレグジット延期観測も支援材料。

NY市場でドル一時110円40銭台

2月26日のドル/円は反落。アジア市場では朝方に111円付近で推移していましたが、米長期金利が大きく低下した場面で、110円70銭台まで値を下げます。ただ、110円半ば以下の強い買戻し意欲が意識され、下げ渋る展開となりました。その後、ブレグジットに関しメイ政権が延期を検討していると報じられ、ポンドがドルや円に対して強含み、クロス円が上昇方向に振れました。

欧米市場では、ブレグジットの期限延期に関する報道でリスク回避の動きが和らぎ、ポンド買いが先行します。また、アメリカの消費者信頼感指数が堅調な内容となり、ドル/円は底堅く推移しました。その後、パウエルFRBのハト派的な議会証言から、ドルは米10年債利回りの低下やNYダウなど株価指数の下落を手がかりに110円40銭台に軟化。110円65銭で取引を終えました。

米経済指標の上振れでドル売り後退も

2月27日は、前日に引き続きパウエルFRB議長による議会証言(下院金融委員会)が注目されます。26日の上院銀行委員会での証言は、想定通りおおむねハト派寄りのトーンとなりました。ただ、足元の経済指標については「低調だが2019年は全般的に堅調になる」、賃金の伸びに関しては「加速の兆しがある」など引き締め余地を残し、ドル売りを弱める発言もありました。

目先発表されるアメリカの製造業関連や国内総生産などの経済指標が想定ほど悪化していなければ、大きなドル売りにはつながらないとみます。また、イギリスの欧州連合(EU)離脱に関し議員提出動議などの採決が予定されるなか、期限延期の観測も円買いを弱める材料になりそうです。

主な注目材料(日本時間)

06:00 韓国3月製造業BSI指数
06:45 NZ1月貿易収支
09:00 英BRC店頭価格指数
12:30 香港10-12月期国内総生産
16:00 ノルウェー12月失業率、1月小売売上高
17:00 スウェーデン2月消費者信頼感、製造業マインド
ハンガリー失業率
17:30 スウェーデン1月貿易収支
18:00 スイス2月ZEW期待指数
アイスランド2月消費者物価指数
19:00 ユーロ圏2月消費者信頼感
21:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
ブラジル失業率
22:00 メキシコ1月失業率
22:30 カナダ1月消費者物価指数
23:00 メキシコ1月貿易収支
00:00 米12月製造業新規受注
04:00 アルゼンチン12月経済活動
(日程は変更になることもあります)

110円半ば以下の押し目買いに期待

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円60銭付近で推移。この後は前日の米株安を受けた日本株の下落、米中貿易交渉の合意期待を背景とした円売りは弱まるでしょう。ただ、110円50銭以下は押し目買いが観測され、ドルは下値が堅いとの見方に変わりはなさそうです。一方で、今日と明日開催の米朝首脳会談については警戒感が根強く、ドルの戻りを押さえると予想します。
(おわり)

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