今日のドル円:下げ渋り/株安受けた円買いも、米中協議に進展期待

本日のドル/円は下げ渋る値動きとなりそうです。米株安を背景とした日本株安で円買いが先行し、下落方向の見通し。ただ、前日から開催されている閣僚レベルの米中貿易交渉の行方を見極めようと、積極的な売り買いは手控えられるでしょう。

米製造業関連指標は低調

2月20日のドル/円は小幅安。アジア市場では110円後半で方向感の乏しい値動きが続きました。豪準備銀の目先の利下げへの思惑から豪ドル/円が売られ、クロス円を通じてドルは一時110円50銭台に軟化。その後、日経平均株価が後場反転したほか欧米株高観測が広がりやや円売りに振れたものの、米中貿易交渉やブレグジットへの警戒感がドルの上値を押さえました。

この日注目された欧米の経済指標のうち、ドイツやユーロ圏の製造業PMIが景気判断の節目である50を下回り、域内経済の腰折れ懸念でややユーロ売りに。一方、アメリカの方は強弱まちまちながらフィラデルフィア製造業景況指数など製造業関連が弱く、ドル売りに振れました。ただ、20日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定ほどハト派でなかったことから、持ち直す場面もありました。

欧州通貨買いは後退も

2月22日は、米中通商協議やブレグジットの行方が注目されます。米中協議は、農業や非関税障壁、知的財産権など複数の覚書が作成され、最終的には貿易協定とする方向。結果は予断を許さない状況で期待と警戒が交錯しそうです。一方、ブレグジットは英国のメイ政権と欧州連合(EU)首脳は来週にも再協議で北アイルランド国境問題に関し修正作業を進めるとしていますが、引き続き先読みは困難です。

イギリスとEUの協議は近く合意に達するとの見方をスペインの外相が示したものの、リスク回避的な円買いはその後も弱まりませんでした。米中協議に進展がみられれば貿易でつながりの深いオーストラリアやニュージーランドが注目され、欧州通貨が買いづらい分、オセアニア通貨に買いが入る可能性もあります。もっとも、豪準備銀は利下げ観測が前日広がったので、豪ドルは買いづらいかもしれません。

■主な注目材料(日本時間)
06:00 韓国1月生産者物価指数
08:30 日1月全国消費者物価指数
10:30 中国1月住宅価格
11:00 NZクレジットカード支出
13:00 マレーシア1月消費者物価指数
16:00 独10-12月期国内総生産
16:00 デンマーク2月消費者信頼感
17:30 香港1月消費者物価指数
18:00 独IFO景況指数
19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数
20:00 英2月CBI流通業売上高
20:30 トルコ2月製造業信頼
22:00 モーリシャス中銀定例会合/政策発表
22:30 ロシア12月小売売上高
04:00 コロンビア中銀定例会合/政策発表
(日程は変更になることもあります)

米株安受けやや円買いに

本日アジア市場早朝のドル/円は110円60銭台と、前日NY終値と変わらず。NYダウが4営業日ぶりに軟調となるなど米株安を背景に日本株も売り先行が見込まれ、ドル売り/円買い方向に振れそうです。引き続き米中協議やブレグジットなどを注視する展開となり、思惑は交錯しやすいでしょう。ただ、アジア市場では110円50銭以下に押し目買いが観測され、ドルの下げを吸収するとみます。

ドル/円は長期金利との相関性は弱まっているものの、欧米の株価が崩れなければ底堅く推移すると予想します。

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