今日のドル円:下げ渋り/ECBは一段の慎重姿勢、ユーロ売りが下支え

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。欧州中銀(ECB)理事会は域内の景気減速懸念から一段のハト派姿勢を示す公算。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め観測もさらに後退しているものの、ユーロ売りがドルの下値を支える展開を予想します。

NY市場でドル一時111円60銭台

3月6日のドル/円は小幅安。アジア市場では日経平均株価の下げ幅拡大や豪国内総生産(GDP)の低調な内容を嫌気した豪ドル/円の弱含みで、ドルは111円70銭台に軟化。米長期金利の低下もドル売りの支援材料に。ただ、米中貿易交渉における両国の合意への思惑から円売り地合いは続きます。また、国内勢を中心とした押し目買いが入り、ドルは111円80銭付近でのもみ合いとなりました。

欧米市場では、経済開発協力機構(OECD)による世界経済見通しの下方修正が嫌気されます。これまで金融正常化を進めてきたカナダ銀行(中銀)の利上げの不透明感もあり、全般的にリスク許容度は低下。また、米ADP雇用統計の下振れや連邦準備制度理事会(FRB)当局者の慎重な発言を受け、米10年債利回りが大きく低下しドル/円は111円61銭まで弱含む場面もありました。

ECB理事会後のユーロに注目

3月7日は、ECB理事会での今後の成長見通しが焦点。OECDは前日、ユーロ圏の成長見通しについて、+1.8%から+1.0%に引き下げるとともに、ECBの対応にも言及しています。ECBの今年夏以降とする利上げ時期の後退も観測されます。クーレ理事は先月の講演で条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)に関する議論再開の可能性に言及しており、ECBが一段の慎重姿勢に傾けばユーロ/ドルは売り先行の見通し。

その際には、ドル/円は下値が支えられ111円台後半で底堅く推移するでしょう。一方、ECBのハト派スタンスが想定内であれば、逆に調整の買戻しが想定され、ドル/円を下押しする値動きもありえます。

主な注目材料(日本時間)

09:30 豪1月貿易収支、小売売上高
14:00 日1月景気動向指数
15:45 スイス2月失業率
16:00 デンマーク1月工業生産高
16:00 ノルウェー1月製造業生産
16:00 ルーマニア国内総生産
17:30 英2月ハリファックス社住宅価格指数
18:00 南ア10-12月期経常収支
19:00 ユーロ圏10-12月期国内総生産(確定値)
20:30 チリ貿易収支
21:30 米2月チャレンジャー人員削減数
21:45 欧州中銀(ECB)理事会/政策発表
22:00 ブラジル2月サービス業PMI
22:30 米10-12月期非農業部門生産性、失業保険申請件数
22:30 カナダ1月建築許可件数
22:30 欧州中銀(ECB)総裁記者会見
23:00 メキシコ2月消費者物価指数
休場:インドネシア
(日程は変更になることもあります)

日本株安で円買い先行か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円70銭付近で推移。NYダウなど米国株の3日続落などを受け、日本株は軟調スタートが見込まれます。市場のリスク回避的なムードから円買いに振れやすく、中国株や欧米株式先物などがマイナス圏で推移すれば、ドルは111円半ばに軟化する展開もありそうです。ただ、アジア市場では国内勢を中心とした押し目買いで、足元の水準から大きく下げる値動きは想定しにくい状況です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする