今日のドル円:伸び悩み/米中協議にらみ買い継続も、米金利に反応

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。米中貿易交渉の長期化が見込まれるなか、安全通貨のドル買いが継続。また、ブレグジット延期の思惑で円売りも観測されます。ただ、前日大きく水準を切り上げた米長期金利の動向に連動するでしょう。

NY市場でドル一時111円台

2月27日のドル/円は堅調。アジア市場の序盤は、日本株や中国株、欧米株式先物の弱含みを受けた円買いでドルは110円半ばに軟化します。ただ、引き続き押し目買いで下値の堅い値動きとなりました。夕方にかけてインドのパキスタンへの空爆やそれに伴うパキスタンの報復など地政学リスクを警戒した円買いに振れ、ドルは110円30銭台まで下落する場面もありました。

欧米市場では、米10年債利回りが2.63%台から2.69%台まで急激に上昇したことで、ドル買い優勢となりドル/円は一時111円07銭まで値を切り上げます。また、ライトハイザー通商代表部(USTR)代表が米中の合意に向け、中国の追加購入だけでは不十分と発言。いったん株安/ドル安に振れた後、安全通貨のドル買いに振れ、ドル/円は111円付近でこの日の取引を終えました。

米GDP想定内ならドル買戻しも

2月28日は、重要経済指標の発表が予定され、午後10時半に発表されるアメリカの10-12月期国内総生産(GDP)や失業保険申請件数が注目材料に。14日の12月小売売上高が9年ぶりの大幅減となり、個人消費の減退に伴うGDPの下振れが予想されます。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派寄りの議会証言が裏付けられれば、利上げゼロを想定したドル売りに振れる可能性はあります。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国1月鉱工業生産、小売売上高
08:50 日1月鉱工業生産
09:00 NZ1月業況判断
09:30 豪10-12月期民間部門新規設備投資
10:00 韓国銀定例会合/政策発表
中国2月製造業・製造業PMI
13:00 タイ1月鉱工業生産
15:45 スイス10-12月期国内総生産
16:00 英2月全国的住宅価格指数
デンマーク1月失業率
トルコ1月貿易収支
16:30 タイ1月経常収支
17:00 スイス2月KOF先行指数
ハンガリー1月生産者物価指数
17:30 スウェーデン10-12月国内総生産、生産者物価指数、小売売上高
18:00 ポーランド国内総生産
18:30 南ア1月生産者物価指数
21:00 インド10-12月期国内総生産
チリ1月銅生産、製造業生産
21:00 南ア1月貿易収支
米チャレンジャー人員削減数
ブラジル10-12月期国内総生産
22:00 独2月消費者物価指数
22:30 米10-12月期国内総生産、失業保険申請件数
カナダ10-12月期経常収支、鉱工業製品価格
23:45 米2月シカゴ連銀景気指数
00:00 コロンビア1月失業率
01:00 米2月カンザスシティ連銀製造業指数
コロンビア10-12月期国内総生産
休場:台湾
(日程は変更になることもあります)

米10年債利回りは2.68%台

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円90銭台と、111円をやや下回る水準で推移。前日の米国株はまちまちで、日本株は前日終値付近の値動きが予想されます。米中貿易交渉を見極めようと、ドル/円はポジションを傾けにくいでしょう。一方で、イギリスの欧州連合(EU)離脱の延期が意識されるなか、混乱が先延ばしされるとの思惑から円売りが続く可能性もあります。

なお、米10年債利回りが前日の反動で伸び悩む展開となれば、ドルの重石となりそうです。
(おわり)

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