今日のドル円:伸び悩み/英強硬離脱を回避も世界経済の減速を嫌気

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。イギリスの合意なき欧州連合(EU)離脱が避けられたことでリスク許容の円売りが継続する見通し。
ただ、中国をはじめ世界経済の減速への懸念から円買いは残り、積極的なドル買いも手控えられると予想します。

英議会採決受けドルと円が下落

3月13日のドル/円は小反落。アジア市場では111円に近づくと押し目買いが強まる反面、111円半ばには利益確定売りが観測され、狭いレンジ内での値動き。朝方に発表された機械受注の予想下振れを嫌気した株売り/円買いで111円10銭台に軟化する場面もありました。

一方で、英国の欧州連合(EU)強硬離脱への懸念と「合意なき」回避への期待が交錯し、全般的には方向感がつかみにくい展開となりました。

欧米市場では、この日発表されたアメリカの経済指標は耐久財受注が底堅い内容となりました。それに対し、生産者物価指数は前月比で前回を下回るなど、前日の消費者物価指数に続きインフレの鈍化が鮮明に。

その後、イギリス議会は12日のEU離脱合意案に続き、この日は強硬離脱の提案を否決。「合意なき」の回避で安全通貨のドルと円が売られ、ドル/円はNY市場で111円13銭で取引を終えました。

ポンド買いは目先後退も

3月14日は、午前11時に発表される中国の鉱工業生産と小売売上高が材料視されるでしょう。いずれも前回下振れが見込まれており、景気減速を嫌気した円買いが見込まれます。

また、午後11時にアメリカの新築住宅販売戸数やNAHB住宅市場指数など住宅関連指標が発表されます。政策金利の先高観の後退で住宅市場が注目されますが、個人消費の失速にが示されればドル売り要因となりそうです。

一方、今晩のイギリス議会ではブレグジットの期限を6月まで延長する提案が政府から示され、賛成多数により可決される見通し。ただし、延長しても解決策を見出すのは困難で、2回目の国民投票や解散・総選挙などへの思惑からポンドの値動きは不安定になるでしょう。

国内経済に関してもユーロ圏の減速が波及しているとみられ、ポンドは買いづらい地合いとなりそうです。

主な注目材料(日本時間)

09:00 豪MI期待インフレ率
09:01 英2月RICS住宅価格
11:00 中国鉱工業生産、小売売上高
13:00 マレーシア1月鉱工業生産
15:30 インド2月生産者物価指数
16:00 独2月消費者物価指数(改定値)
16:00 トルコ1月工業生産
16:00 フィンランド2月消費者物価指数
16:30 スイス2月生産者物価指数
17:00 チェコ1月小売売上高
17:30 スウェーデン2月失業率
18:30 南ア1月金生産、鉱業製造
20:00 南ア1月製造業生産
21:00 ブラジル1月小売売上高
21:00 ウクライナ中銀定例会合/政策発表
21:30 米失業保険申請件数
21:30 カナダ1月新築住宅価格指数
22:00 ロシア1月貿易収支
23:00 米新築住宅販売戸数,3月NAHB住宅市場指数、新築住宅販売
00:00 コロンビア1月小売売上高、鉱工業生産
04:00 アルゼンチン2月消費者物価指数
(日程は変更になることもあります)

中国やドイツの指標が円売り抑制か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円20銭台で推移。前日の米主要株価3指数の上昇を背景とした日本株高/円安で、111円半ばへの上昇が見込まれます。ただ、ドルは前週から111円半ば付近で上昇が阻止されるケースが目立っており、午前11時の中国経済指標が低調な内容なら円売りに押し上げ効果は弱まるでしょう。

午後から夕方にかけては、ドイツのインフレ指標も円売りを抑制する可能性があります。
(おわり)

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