今日のドル円:底堅い/米中合意期待織り込み、中国景気対策に思惑

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。米中貿易交渉の合意を織り込む流れが広がり、これまでの進展期待の円売りは一服する見通し。ただ、中国政府が全国人民代表大会(全人代)で景気対策を打ち出すとの思惑から、警戒の円買いは後退すると予想します。

NY終値は111円70銭台

3月4日のドル/円は小反落。週明けアジア市場で、アメリカのトランプ大統領による連邦準備制度理事会(FRB)批判やドル高けん制を受けドル売り先行。その後は米中貿易交渉で両国は合意に達するとの見方が支配し、円売り主導の展開に。ドルは朝方の下げが小幅にとどまったことで買戻しが入り、112円付近に水準を切り上げます。ただ、節目付近の利食い売りで、午後から夕方は伸び悩みました。

欧米市場では、材料難のなか米10年債利回りの低下でドル売り先行となりました。ただ、米中貿易交渉に関し、アメリカ側からは前週末のクドロー国家経済会議(NEC)委員長に続いてハセット大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が、合意は近いとの見解を示します。それを受けドルは111円90銭付近に浮揚したものの、米10年債利回りの低下やNYダウの下落で失速し111円73銭で取引を終えました。

豪準備銀の目先の政策に注目

3月5日の取引では、米中交渉での合意期待で円売り基調は続くものの、ある程度成果を織り込む展開となりそうです。アジア市場では豪準備銀の定例会合を材料視。政策金利は据え置きが見込まれますが、目先の金融政策について利下げと利上げの両方の思惑が交錯。ロウ総裁が議会証言で示した来年の利上げへの期待感が膨らめば、豪ドルがクロス円をけん引する可能性はありそうです。

一方、7日の欧州中銀(ECB)理事会を前に欧州の経済指標が低調な内容となれば、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)論議の可能性が広がり、ドイツやユーロ圏のサービス業PMI が弱いとユーロ/ドルは軟調地合いとなる見通し。今晩のアメリカの2月ISM非製造業景気指数と12月新築住宅販売戸数はまちまちと予想され、ドルの方向感は出にくいでしょう。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国10-12月期国内総生産、2月消費者物価指数
09:00 NZD商品価格指数
09:01 英2月BRC小売売上
09:30 豪10-12月期経常収支
09:30 香港2月製造業PMI担当者指数
10:00 フィリピン2月消費者物価指数
10:45 中国2月財新サービスPMI
12:00 フィリピン鉱工業生産
12:30 豪準備銀定例会合/政策発表
14:00 インド2月サービスPMI
15:00 ロシア2月サービス業PMI
16:15 南ア2月全体経済PMI
16:30 スイス2月消費者物価指数
17:00 ハンガリー1月小売売上高、工業生産高
17:30 スウェーデン1月新規産業受注、工業生産
17:30 香港1月小売売上高
17:55 独2月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏2月サービス業PMI
18:30 英2月サービス業PMI
18:30 南ア10-12月期国内総生産
19:00 ノルウェー2月住宅価格指数
19:00 ユーロ圏1月小売売上高
22:55 米レッドブック
23:00 メキシコ2月消費者信頼感
時間未定 世界乳製品取引価格指数
23:45 米2月サービス業PMI
00:00 米2月ISM非製造業景気指数
00:00 米12月新築住宅販売戸数
00:00 カナダ2月IveyPMI部協会指数
休場:ベネズエラ、ブラジル、エクアドル、アルゼンチン
(日程は変更になることもあります)

米株安受け日本株売り先行か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円70銭台で推移。この後は米株安を受けた日本株安を手がかりに前日までの円売りは弱まり、ドルは111円半ばから後半の値動きを想定します。ただ、引き続き米朝合意観測による円売り基調は継続。また、本日から15日まで開催される中国の全人代で景気対策が打ち出されるとの思惑も、警戒感を弱めるでしょう。

反面、中国政府による今年の成長率見通し引き下げや今後の日米通商交渉への警戒が、ドルの持ち直しの局面では重石となりそうです。

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