今日のドル円:底堅い/英国の強硬離脱回避で円買い後退

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。イギリスの議会は欧州連合(EU)の強硬離脱に関する提案を否決する見通しで、リスク回避の円買いは後退するでしょう。
一方、アメリカの弱い経済指標で利上げ観測はさらに遠のき、ドルの上昇は限定的とみます。

ドルは終日111円台を維持

3月12日のドル/円は3日続伸。アジア市場ではブレグジットについての協議は合意に達するとの観測からリスク許容度が高まり、円売り先行。合意なき離脱は回避されるとの見方から日本株や中国株、欧米株式先物は軒並み強含み、クロス円の上昇がドルを押し上げます。

米10年債利回りも水準を切り上げ、ドル買いを支援しましたが、午後以降は円売りが一服しました。

欧米市場では、アメリカの消費者物価指数(CPI)がコア指数も含め予想を下振れ、利上げ期待の低下により米10年債利回りが大きく水準を下げ、ドル売り方向に振れました。その後英国議会は政府提案のブレグジット合意案を否決。

ただ、織り込みが進んでいたため円買いは限定的に。NYダウは下げたものの、ナスダックやS&Pは上昇し、ドルは111円台を維持。最終的には111円34銭で取引を終えました。

ブレグジットは延期の思惑

3月13日は、引き続きイギリス議会の動向を見守る展開となるでしょう。前日は政府提案のEU離脱合意案は反対多数で否決されたものの、超党派の親EU派議員による強硬離脱を回避する動きを進めてきた経緯があります。

最大野党の労働党が保守党内の強硬派と足並みをそろえるとは考えにくく、今晩の合意なき離脱に関する提案は議会通過が困難。14日の離脱延期が見込まれます。

アメリカの経済指標は2月生産者物価指数(PPI)と同耐久財受注が材料視されます。前日のCPIの下振れでインフレ鈍化は鮮明になり、連邦準備制度理事会(FRB)の今年の利上げ期待が一段と弱まるなか、PPIは前回を下回ると予想されています。

また、耐久財に関しても、製造業の腰折れ懸念につながりやすく、ドル売りの手がかりとなりそうです。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国2月失業率
08:30 豪3月Westpac消費者信頼感
08:50 日2月 企業物価指数、鉱工業生産
11:30 シンガポール失業率
13:30 日1月 第三次産業活動指数
16:00 ルーマニア1月鉱工業生産
17:00 ハンガリー1月工業生産高
19:00 ユーロ圏1月 工業生産
20:00 米MBA住宅ローン申請件数指数
20:00 イスラエル2月貿易収支
21:00 インド経常収支
21:00 ブラジル1月鉱工業生産
21:30 米2月生産者物価指数、耐久財受注
23:00 米1月建設支出
23:00 メキシコ1月鉱工業生産
(日程は変更になることもあります)

「合意なき」警戒の円買いも

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円30銭台で推移。米国株は前日まちまちとなり、この後は日本株売り/円買いに振れればドルは小幅に値を下げるでしょう。ただ、111円付近に値を下げると押し目買いが観測され、下値は堅いとみます。

ポンドやユーロが買いづらい分、ドルに資金が流入しそうですが、積極的にドルを買う材料は乏しく値動きは限定的と予想します。英強硬離脱の根強い警戒もドル買いを抑えるでしょう。
(おわり)

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