2019年10月のドル円:下げ渋りか、米中決裂も日銀緩和期待

2019年10月のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。10月10日開催の閣僚級の米中通商協議は市場の期待に反して決裂し、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測が再燃。ただ、日銀の一段の金融緩和で円買いは抑えられ、ドルの下げは小幅にとどまるでしょう。

ドル108円台は売り圧力

2019年9月のドル/円は底堅い一方で上値の重さが目立ちました。8月雇用統計など底堅い経済指標を背景に米国経済を見直す機運が高まり、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)の開催直前には利下げ見送りの見方さえ広がりました。FOMCの声明やドット・チャートからは確かにややタカ派寄りのトーンもみられ、米10年債利回りの上昇を手がかりにドル/円は108円台で上昇基調が続きます。

18-19日の日銀金融政策決定会合後、黒田東彦総裁が次回10月30-31日に従来の金融政策を「点検」すると言明。市場にはマイナス金利の深掘りへの思惑が円売りを誘発したことも、ドルの押し上げ要因となりました。しかし、ドル買いは続かず9月下旬にかけては短期的に107円を割り込む場面もありました。そうした地合いの悪さが、その後の108円台での売りにつなっています。

主な注目材料(日本時間)

1日23:00 9月ISM製造業景況指数
3日23:00 9月ISM非製造業景況指数
4日21:30 9月雇用統計
9日27:00 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10日21:30 9月消費者物価指数(CPI)
      米中貿易協議
16日21:30 9月小売売上高
17日21:30 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:15 9月鉱工業生産、設備稼働率
29日23:00 10月消費者信頼感指数
30日21:30 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
30日27:00 連邦公開市場委員会(FOMC)、政策発表
27:30 パウエルFRB議長定例記者会見
(日程は変更になることもあります)

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