ドル円予測:底堅い/中国の景気減速懸念は後退、米雇用統計を注視

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。中国の景気減速への懸念が後退するなか、株高を手がかりにリスク選好の円売りに振れやすい地合いが続く見通し。

ただ。明日発表の米雇用統計を控え積極的に動きづらいでしょう。




欧米でドルは高安20銭程度の値動き

4月3日は小じっかり。最近発表された中国の強い経済指標でリスク強度が高まっており、ドルは底堅い値動きとなりました。アジア市場では豪小売売上高と中国財新サービス業PMIの上振れを受け円全面安となり、ドルは111円半ばに浮揚。

同時に安全通貨としてかわれてきたドルも幅広く売られ、ドル/円は上値の重い展開に。ドルと円の売りが一巡すると、ドル/円は小幅に値を下げました。

欧米市場では、再開された米中通商協議での最終合意への期待感からリスク選好の円売りは継続。ただ、アメリカのADP雇用統計が弱い内容となったほか、ISM非製造業景気指数は内訳が強弱まちまちとなり、ドルは主要通貨に対して売られ、対円で111円20銭まで値を下げます。

その後、長期金利や株価の上昇でドルは買い戻され、111円49銭まで持ち直して取引を終えました。

米雇用統計に思惑も

4月4日のドル/円は、引き続き底堅く推移しそうです。中国を起点とする世界経済の減速懸念は和らいでおりリスク選好の動きが見込まれます。具体的な手がかりが乏しいなか、株価や経済指標が手がかりに。

ただ、ドイツの製造業新規受注は昨年9月以来の低調な内容となった前月よりも改善が見込まれますが、想定を下回れば域内経済の減速が意識され、市場心理を弱めそうです。

また、3日の米ADPは伸びが鈍化したことから5日の雇用統計の下振れに思惑も広がり、米経済の下振れや連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止の観測につながればドル売りに振れるでしょう。全般的に様子見ムードが広がり、レンジ取引が予想されます。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国2月経常収支
12:30 タイ3月消費者信頼感
13:00 マレーシア2月貿易収支
15:00 独2月製造業新規受注




18:00 インド中銀政策金利
20:30 米3月チャレンジャー人員削減数
20:30 ユーロ圏欧州中央銀行( ECB)理事会議事要旨
23:00 カナダ3月IveyPMI
23:00 メキシコ3月消費者信頼感
04:00 アルゼンチン2月鉱工業生産
休場:台湾
(日程は変更になることもあります)

日本株高で円売り先行

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円40銭付近で推移。前日のNY株式市場でダウなど主要3指数が堅調地合いとなったことからの日本株の上昇スタートで円売りが先行する見通し。米10年債利回りも徐々に水準を戻し、ドル売りは縮小しそうです。

とはいえ、買い材料が乏しく、この後は111円前半から半ばの値動きを予想します。

ところで、明日の米雇用統計は現時点でほぼ前回並みと予想され、ドル買い基調が見込まれます。ただ、ドル/円の次の節目である112円台は今年に入り何度もトライに失敗した水準です。今年の最高値圏でもあり、111円台後半からは上値が重くなりそうです。
(おわり)

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