ドル円予測:伸び悩み/底堅い米雇用統計で懸念後退も、買い続かず

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。米雇用統計が底堅い内容となれば景気腰折れ懸念は短期的に後退し、ドル買い基調が強まる見通し。

ただ、米中貿易協議の合意期待を背景とした円売りは一巡し、ドルは112円付近の売りに上昇を阻止されるでしょう。




NY市場でドルは高値引け

4月4日のドル/円は続伸。アメリカの雇用統計発表を翌日に控え、様子見ムードのなかこう着した値動きが続きました。全般的に米中貿易交渉での合意に思惑が広がり、日経平均株価がマイナス圏に沈む場面もありましたが、ドルはアジア市場で底堅く推移。

夕方にかけて発表されたドイツの製造業受注は予想に反して大きく下振れますが、その際もユーロ/円への連れ安は小幅にとどまりました。

欧米市場では、おおむねドルが主要通貨に対して買われる展開。手がかりが乏しいなか、米10年債利回りやNYダウの上昇を背景にドル買いが進み、ドル/円は111円60銭台に強含んでいます。その後、長期金利の上振れが一服するとドルは軟化。

NY市場の終盤は豪ドルの浮揚が目立ちました。ドル/円はその後も111円半ばでもみ合いが続き、111円64銭の高値で取引を終えています。

米失業率は半世紀ぶりの低水準も

4月5日は米3月雇用統計が焦点。市場では失業率が3.8%(2月3.8%)、非農業部門雇用者数は前月比+17.5万人(同+2.0万人)、平均時給は前年比+3.4%(同+3.4%)と予想されています。

失業率は昨年9-11月は3.7%まで低下した後に反転し今年1月は4.0%まで上昇したものの、2月は再び低下し3.8%となりました。今回も予想に近い内容ならアメリカの減速懸念もやや緩和されると予想します。

ただし、10日開催の欧州中銀(ECB)理事会での緩和的な金融政策の維持は織り込まれつつあるためユーロ安はそれほど進まないとの思惑から、ドルの押し上げ効果は弱まるでしょう。

また、ドル/円の次の上値メドとなる112円付近は強い売り圧力が観測されています。雇用統計の内容次第で短期的に節目を上抜けても、連邦準備制度理事会(FRB)のハト派姿勢が意識されれば同水準での定着は微妙です。

主な注目材料(日本時間)

07:30 豪3月AIG建設業指数
08:30 日2月家計調査・消費支出、毎月勤労統計調査
10:00 フィリピン3月消費者物価指数
14:00 日2月景気先行指数
15:00 独2月鉱工業生産
15:00 ノルウェー2月製造業生産
16:00 チェコ2月小売売上高
16:00 ハンガリー2月工業生産高、小売売上高
16:30 英3月住宅価格指数




18:15 インドネシア3月消費者信頼感
18:30 南ア企業景況感
21:30 米3月雇用統計
21:30 カナダ3月雇用統計
休場:香港、台湾、中国
(日程は変更になることもあります)

日中は株価や長期金利にらみ

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円60銭付近で推移。NY株式市場の高安まちまちを受けた日本株の小幅高でやや円売り方向に振れ、ドルは底堅く推移しそうです

。NY市場でドルは高値で引けているので、目先は短期的な調整が出ても、株価や長期金利が急激に下げなければドルの極端な下落は避けられると予想します。
(おわり)

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