ドル上げ渋り/ECBハト派姿勢も、米CPI・FOMC議事要旨でドル買い限定的

本日のドル/円は鈍い戻り。今晩の欧州中銀(ECB)理事会でのハト派寄りの政策スタンスは織り込まれ、ユーロは買戻しの見通し。

一方、米インフレ指標や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の後は長期金利や株価にらみで、ドル買いは小幅にとどまると予想します。




海外市場では一時110円台

4月9日のドル/円は続落。アジア市場では111円前半で下げ渋り、下値の堅さが意識されました。ただ、欧米市場では国際通貨基金(IMF)による成長見通しの引き下げで、世界的な景気減速を懸念した円買いが強まります。

NY市場ではこの日発表されたJOLT求人件数が予想以上に悪化し、アメリカの景気腰折れを警戒したドル売りが強まりドル/円は111円を割り込む場面もありましたが、111円前半で取引を終えました。

欧米の重要イベントに注目

4月10日は欧米の重要イベントが集中し、今晩以降に動意づく可能性があります。まずECB理事会は、現行の金融政策維持の公算。

一方で、ドイツの経済指標の下振れが顕著なためECBはハト派姿勢の継続が見込まれるものの、貿易関係の深い中国の経済がやや持ち直していることから、さらに踏み込んで弱気になるとは考えにくい状況です。そのように仮定すれば、ユーロは買戻しの可能性もあります。

一方、アメリカのCPIは前月並みの水準が予想され、想定内であればドル売りは進めにくいでしょう。また、FOMC議事要旨は慎重な意見が多いとみられ、それもすでに織り込まれているようです。

ただ、前週末の雇用統計後の値動きからドルの先高観は後退しており、戻りは限定的となりそうです。株価や長期金利に振らされる可能性もあり、111円前半を中心とした取引を予想します。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国3月失業率
08:01 英3月BRC小売売上高
08:50 日2月機械受注、3月企業物価指数
09:30 豪4月Westpac消費者信頼感指数
15:00 ノルウェー3月消費者物価指数、生産者物価指数




17:30 英2月建設生産高、国内総生産、鉱工業生産、製造業生産、貿易収支
18:30 南ア3月企業マインド
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
20:45 ユーロ圏4月欧州中央銀行(ECB)定例会合/政策金利
21:00 ブラジル3月消費者物価指数
21:30 米3月消費者物価指数、実質賃金
21:30 ECB総裁定例記者会見
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
(日程は変更になることもあります)

ドル110円台は押し目買いも

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円10銭台で推移。NY株式市場が全面安となり、この後は日本株安を受けた円買いで、ドルに下押し圧力がかかりやすい地合いとなるでしょう。ただ、110円台は押し目買いが観測され、極端な下げは回避される見通し。

また、今晩の重要イベントを前に様子見ムードが広がりやすく、ドル売り一巡後は動意の薄い展開になるとみます。
(おわり)

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