下げ渋り/慎重な米金融政策で売り下落基調、中国指標上振れで円売りも

本日のドル/円は下げ渋る値動きとなりそうです。アメリカの利上げゼロの思惑からドルは売られやすい地合いが続く見通し。

ただ、午前中に発表される中国の消費者物価指数(CPI)など経済指標が堅調なら景気減速への過度な懸念は一服し円買いは弱まるでしょう。

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NY市場でドル110円84銭で下げ止まり

4月10日のドル/円は3日続落。前日9日の海外市場で111円を割り込む場面はありましたが、アジア市場ではやや持ち直し下値の堅さが意識されました。10日の日中は全般的に様子見で横ばいが続きます。

その後、アメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨公表前に連邦準備制度理事会(FRB)の今年の利上げゼロへの思惑が広がり、ドルに下押し圧力がかかりました。

ただ、同議事要旨公表に先立って発表されたアメリカの3月CPIは予想を上回っています。また、欧州中銀(ECB)理事会は2019年の政策金利据え置きを決め、緩和的な金融政策を堅持する方針を示しました。

NY市場でドルは米10年債利回りの低下を受け110円84銭まで急落したものの、4月1日安値が支持線となり、株価の上昇にサポートされ111円を回復して取引を終えています。

中国の減速懸念後退で円買い後退

4月11日の焦点は中国の経済指標。この後、午前10時半に発表される3月CPIは前年比+2.3%と、2月の+1.5%を上回る公算です。3月31日以降の中国の指標上振れはリスク回避的な動きを弱める手がかりとなりました。

国際通貨基金(IMF)が今週発表した世界経済で成長見通しは下方修正され市場センチメントは悪化するなか、本日のインフレ指標が堅調なら過度な警戒による円買いはいったん収束が見込まれます。

主な注目材料(日本時間)

10:00 フィリピン2月貿易収支
10:30 中国3月消費者物価指数、生産者物価指数
13:00 マレーシア2月鉱工業生産
15:00 独3月消費者物価指数
16:00 トルコ2月経常収支
16:30 スウェーデン3月消費者物価指数

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18:30 南ア2月金生産、鉱工業生産、製造業生産
21:30 米3月生産者物価指数
21:30 カナダ2月新築住宅価格指数
22:00 メキシコ2月鉱工業生産
00:00 メキシコ中銀定例会合議事録
休場:コスタリカ
(日程は変更になることもあります)

米株高で日本株の反転に期待

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円を下回る水準で取引されています。前日同様、4月1日安値の110円81銭がサポートラインとして意識されそうです。

日本株はドルの111円割れでやや軟調に振れやすい見通しですが、10日のNY株式市場でダウなど主要3指数が堅調となったことから、米長期金利がさらに大きく下げなければドル売りは小幅にとどまるとみます。
(おわり)

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