ドル上げ渋り/欧州経済指標は想定内も、不透明感は継続

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。前日の中国に続きユーロ圏の経済指標は底堅い内容になる可能性はあるものの、先行きの不透明感を払しょくできず円売りは限定的。

米製造業関連指標を受け長期金利や株価にらみで方向感の乏しい値動きを予想します。




ドルは年初来高値更新後に失速

4月17日のドル/円は変わらず。アジア市場では日本株高などを手がかりに年初来高値を更新し、112円17銭まで強含む場面もありました。ただ、中国の国内総生産(GDP)は予想外に強かったものの、円売りは限定的でドルは失速。

日米通商協議でアメリカの対日赤字是正への意欲が円売りを弱めました。欧米市場でも、112円を挟んだ値動きが続き、NY市場では最終的に112円07銭で取引を終えました。

NY終値は4営業日連続で112円00-10銭のレンジ内にとどまっています。

欧州のPMIは50を下回る予想

4月18日は欧米の重要経済指標が材料視されます。特に、16時半のドイツ、17時のユーロ圏の製造業PMIは前回より改善するものの、景気判断の節目50を下回る公算。

取引相手の中国は回復基調に振れていますが、欧州の先行きに関して不透明感は払しょくされず、国際通貨基金(IMF)の成長見通しの下方修正などを裏づければユーロ買いは限定的となりそうです。

一方、午後9時半のアメリカの小売売上高は改善が見込まれます。昨年12月の大幅安で広がった個人消費減退の思惑は、いったん縮小する見通し。

ただ、同時発表のフィラデルフィア連銀製造業景気指数は前月から鈍化が観測されます。今年2月には一時マイナスに振れており、今晩の内容が想定通りなら回復の見極めが必要でしょう。アメリカの指標が強弱まちまちなら、ドル一辺倒の買いにはつながらないとみます。

主な注目材料(日本時間)

10:00 韓国4月中銀定例会合/政策発表
10:30 豪雇用統計
15:00 スイス3月貿易収支
15:00 独3月生産者物価指数
16:30 スウェーデン3月失業率
16:30 ドイツ4月製造業/サービス部門PMI




17:00 ユーロ圏4月製造業/サービス部門PMI
17:30 英3月小売売上高
17:30 香港3月失業率
21:30 米3月小売売上高、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数
21:30 カナダADP非農業部門雇用者数増減、2月小売売上高
22:45 米4月製造業・サービス業PMI
23:00 米2月企業在庫
(日程は変更になることもあります)

市場心理の改善に時間も

本日アジア市場の早朝、ドル/円は112円付近で推移。前日の米株安を受け日本株安が見込まれるものの、円買いは限定的でドルへの下押し圧力は弱い見通し。この後は主要国の経済指標の内容次第でリスクオンの流れになれば円売りが進み、ドルは前日付けた年初来高値を更新する可能性もあります。

ただ、市場心理が大きく改善するには手がかりが不十分で、ドルが113円を目指すシナリオは描きにくい状況です。
(おわり)

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