10連休中は円高?むしろドル高の見方も

皇位継承に伴う4月27日-5月6日の10連休が目前に迫っています。国内は金融機関をはじめ金融市場も休場となるため、投資家は急激な円高を警戒。

ただ、現場のディーラーなどから大きな波乱は見込みにくいとの声が聞かれます。




政府日銀は「クラッシュ」に警戒

財務省の浅川財務官は4月19日、10連休中に為替相場のボラティリティが高まった場合に備え、日銀などと対応を協議しました。2019年は年明け早々にドル・円が104円台に急落した経緯もあり、連休中ではあるものの平日と同じように市場をモニターする考えを示しています。

そうした動きもあって、外為市場では円高急進への警戒が広がりやすい地合いのようです。

過去のゴールデンウィーク期間中のドル/円の値動きを振り返ってみると、この10年あまりでは2013年と2017年以外はおおむね円高に振れています。円が最も大きく上昇したのは2010年。

この年はギリシャ・ショックによるユーロ圏への影響に懸念が強まり、GW期間を挟んで約7円も円高が進みました。そのことによって「GWは円高」との印象が強まったと思われます。

平成から令和の改元で波乱はあるか

「美しい調和」の願いが込められた令和の滑り出しと重なりますが、主要国の重要経済指標が目白押しです。米国内総生産(4月26日)、中国製造業PMI、ユーロ圏域内総生産、同失業率(同30日)、連邦公開市場委員会(4月30日-5月1日)、英中銀金融政策委員会(5月1-2日)、トルコ消費者物価指数、米雇用統計(同3日)など、波乱につながりかねない要因が続きます。

ただ、外銀の外為関係者は「円急騰は想定しにくい」と指摘し、そうなっても「柔軟に対応する」と落ち着いています。

国内証券の外為ディーラーも、ブレグジットなど大きな動きは一服しているとしたうえで、「懸念が急浮上してもドル買いに振れるため、円高一辺倒にはならないのではないか」との見方です。そのディーラーは、むしろドル高の可能性が高いと話しています。

ドルは上下両方向に抜ける可能性

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円90銭付近で推移。この後は日本株の小幅高でやや円売りが見込まれます。イースターの休日を終え、欧米やアジアの主要市場は今日から本格的な取引を再開。

前週付けた年初来高値の112円17銭とその翌日の111円77銭のレンジ内を抜け出すことができるか注目です。ある短期筋は「上昇と下落のどちらに振れてもおかしくない」と指摘。

111円台の下値の堅さから上昇方向を探る展開を予想しますが、今晩はアメリカの住宅価格指数など経済指標が堅調となっても今週末の国内総生産(GDP)を見極めるムードが広がりそうです。

主な注目材料(日本時間)

14:00 シンガポール3月消費者物価指数
15:00 デンマーク4月消費者信頼感




21:30 カナダ2月卸売売上高
21:55 米レッドブック
22:00 米2月住宅価格指数
22:00 メキシコ3月失業率
22:45 米4月サービス部門PMI
23:00 米3月新築住宅販売件数、4月リッチモンド連銀製造業指数・サービス業指数
23:00 ユーロ圏4月消費者信頼感
休場:トルコ
(日程は変更になることもあります)
(おわり)

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