ドルは底堅い/米FOMC終えリスク要因後退、株価・長期金利にらみ

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。アメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)をこなし、リスク要因の後退で円買いは抑制される見通し。株価や長期金利が手掛かりとなるでしょう。

英中銀は政策金利を当面据え置く公算で、無風通過とみます。




NY市場でドルは一時111円05銭

5月1日のドル/円は軟調。日本や中国、欧州などの休場で、アジア取引時間帯はレンジ相場ながら下げづらい値動きとなりました。海外市場では前日からのユーロ買いが続き、ドルを下押し。米ISM製造業景気指数の弱い内容を嫌気した米10年債利回りの低下で、ドルは下落基調に。

その後のFOMC声明を受けドルは一段安の後、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見で切り返しました。

FRBは政策金利を市場の予想通り据え置きを決定。FOMC後の声明ではインフレに関する認識が弱いと市場に受け止められ、利下げ観測からドルは一時111円05銭まで軟化します。その後、パウエル議長はインフレ鈍化を一時的な要因としたことで、利下げ観測後退でドルは111円61銭まで上昇。

半面、トランプ政権の圧力もあり現実に引き締めは困難との見方からドルは失速し、111円39銭で取引を終えました。

底堅い経済指標でユーロ買戻しも

5月2日は、日本と中国の休場が続くものの、欧米市場は取引が本格化します。このうち、午後4時55分のドイツ、同5時のユーロ圏の製造業PMIは前回並みの内容が予想され、域内経済の下振れが弱まったとの思惑が広がればユーロは再び買戻しが入りやすいでしょう。

一方、ドルは売りに押される可能性はありますが、パウエル議長の発言がドルをサポートし下値は堅いとみます。

今晩の英中銀金融政策委員会(MPC)で、政策金利は据え置きの公算。直近ではシンクタンクが英中銀の利上げ時期を2020年夏場との観測を示しています。今晩は四半期インフレ報告が注目され、ブレグジットの影響に関し一段のハト派に振れればポンドは買いづらい展開となりそうです。

主な注目材料(日本時間)

07:45 NZ3月建築確認件数
08:00 韓国4月消費者物価指数
14:00 インド4月製造業PMI
15:00 独3月小売売上高
15:30 スウェーデン4月製造業PMI
15:30 スイス3月小売売上高
16:00 トルコ4月製造業PMI
16:30 スイス4月SVME-PMI
16:55 独4月製造業PMI
17:00 ユーロ圏4月製造業PMI




17:30 英4月建設業PMI
17:30 香港1-3月期国内総生産
18:00 南ア製造業PMI
20:00 英中銀金融政策委員会議事要旨、英中銀定例会合/政策発表
20:00 チェコ中銀定例会合/政策発表
20:30 米4月チャレンジャー人員削減数
21:30 米新規失業保険申請件数、1-3月期非農業部門労働生産性
22:00 ブラジル4月製造業PMI
23:00 米3月製造業新規受注
00:30 メキシコ4月製造業PMI
休場:日本、中国、セルビア、ボスニア、モンテネグロ
(日程は変更になることもあります)

10連休明け後も円買い基調は後退か

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円40銭台と前日NY終値を小幅に上回る水準。アジア市場はレンジ相場で、夕方以降に動意づく見通し。パウエルFRB議長の記者会見での発言から、米国経済に対する悲観的な見方は和らいでいます。

前日は一部の利上げ期待から米国株が軟調となりましたが、目先は経済指標が弱くなければ株高に振れるとみられ日本株を押し上げる可能性はあるでしょう。

明日の米雇用統計は底堅い内容が予想されていますが、仮に予想を下回ったとしてもドル売りは小幅にとどまるとみます。米中貿易交渉の妥結への期待感から、差し当たり円買い基調は想定しにくい状況です。
(おわり)

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