ドルは上げ渋り/米雇用統計で上昇も112円台の定着は困難か

本日のドル/円は上げ渋る値動きとなりそうです。注目のアメリカ雇用統計は前回よりも小幅改善が見込まれ、利下げ観測の後退を背景に買いが入りやすい見通し。

一方で、引き続き観測される112円台の利益確定売りがドルの上値を押さえるでしょう。




ドルは下落局面でも下値は堅い

5月2日のドル/円は反発。東京市場の大型連休に伴う休場で、111円50銭を挟んで上下10銭程度のレンジ相場となりました。

海外市場では、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見でハト派姿勢を弱めたとの見方からドルが主要通貨に対して強含み、クロス円の下げがドル/円を下押し。ただ、ドルの下値は堅く、111円35銭で下げ止まり、111円50銭で引けました。

米失業率は半世紀ぶり低水準維持も

5月3日は午後9時半発表のアメリカ4月雇用統計が焦点。失業率は3.8%(前回3.8%)、非農業部門雇用者数は前月比+19.0万人(同+19.6万人)、平均時給が前年比+3.3%(同+3.2%)と見込まれています。

パウエル連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で雇用の底堅さは継続しているとの認識を示しており、半世紀ぶりの低失業率を維持できれば消費の再拡大に思惑が広がるでしょう。

主な注目材料(日本時間)

08:00 豪サービス部門PMI
10:30 豪3月住宅建設許可件数
14:45 スイス4月消費者信頼感指数
15:30 スイス4月消費者物価指数
16:00 トルコ4月消費者物価指数、生産者物価指数




17:00 ノルウェー4月失業率
17:30 英4月サービス部門PMI
18:00 ユーロ圏3月生産者物価指数、4月消費者物価指数
21:30 米4月雇用統計
22:45 米4月総合PMI、サービス部門PMI
23:00 米4月非製造業景況指数
休場:日本、中国、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ
(日程は変更になることもあります)

トルコのインフレ再上昇に警戒

本日アジア市場の早朝、ドル/円は111円50銭付近で推移。アメリカの株価続落がやや嫌気されるものの、世界的なドル買いの流れに変わりはないでしょう。雇用統計発表を控え様子見ムードのなかもみ合いが続くとみます。

一方、午後4時のトルコの消費者物価指数(CPI)は昨年夏以降の低下が一服する可能性があります。その際には、エルドアン大統領の利下げ圧力による混乱を警戒した動きも見込まれます。
(おわり)

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