ドル下げ渋り/米中交渉に不透明感も、米雇用情勢の改善を再評価

本日のドル/円は下げ渋る値動きとなりそうです。米中貿易交渉や北朝鮮問題の不透明感で序盤は円買い先行の見通し。

ただ、前週末に発表されたアメリカの雇用統計から労働市場の改善が示されており、ドル売りは進めづらい地合いとみます。




前週末のNY終値は111円10銭

5月3日のドル/円は反落。アジア市場は東京市場の休場で動意薄。欧米市場では、アメリカの雇用統計で非農業部門雇用者数が増加したほか、失業率がピークとみられた昨年9-11月よりも低下したことを受け、いったんドル買いに。

その後、平均賃金の予想下振れでインフレ鈍化の思惑からドルは111円68銭まで上昇後は111円07銭まで失速し、111円10銭で取引を終えました。

米中貿易交渉の行方を見極め

5月6日は、米中通商協議の行方を探る展開となりそうです。トランプ大統領は10日に中国製品への税率を10%から25%に引き上げる方向で、両国の交渉の進展期待は急速に縮小しクロス円はリスク回避的な円買いで窓を空けて寄り付いています。

目先は豪ドル/円の下落などで円の先高観が強まるでしょう。北朝鮮の核ミサイル開発の不透明感も、円買いの支援材料に。

しかし、アメリカの4月雇用統計は、失業率が3.6%(予想3.8%、前回3.8%)、非農業部門雇用者数は前月比+26.3万人(予想+19.0万人、前回+19.6万人/修正後+18.9万人)、平均時給が前年比+3.2%(予想+3.3%、前回+3.2%)。

賃金の伸び悩みで一部の利上げ期待が弱まり、米10年債利回りの低下を手がかりにドル売りが進みましたが、雇用情勢は改善が示されています。

米中貿易交渉や米朝関係の先行き不透明感から週明けは円買いが先行していますが、欧米市場で円買い一巡後はドルの買戻しが見込まれます。

午後6時発表のユーロ圏小売売上高は前回下振れが予想され、ユーロ売り再開の場合は円買いと同時にドル買いも見込まれ、ドル/円の下げは限定的とみます。

主な注目材料(日本時間)

09:30 香港4月製造業PMI
10:45 中国4月財新サービス部門PMI
13:00 インドネシア1-3月期国内総生産
16:55 ドイツ4月サービス部門PMI




17:00 ユーロ圏4月サービス部門PMI
18:00 ノルウェー4月住宅価格指数
18:00 ユーロ圏3月小売売上高
22:00 メキシコ4月消費者信頼感
23:00 米4月CB雇用情勢インデックス
04:00 アルゼンチン3月鉱工業生産
休場:日本、韓国、イギリス、ブルガリア
(日程は変更になることもあります)

ドルは110円半ばで下げ止まるか注視

本日アジア市場の早朝、ドル/円は一時110円59銭まで値を下げました。米株式先物が大幅安に振れており、足元はドル売り/円買いの地合いが強まっています。

この後は午前10時45分発表の中国財新サービス部門PMIが予想以上に弱いと円は一段の上昇が見込まれます。一方で、110円半ばで下げ止まれば、押し目買いがドル売りを弱めるとみます。
(おわり)

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