ドルは戻りが鈍い/世界的株安で円買い先行、米中交渉にらみ

本日のドル/円は戻りの鈍い展開となりそうです。米中貿易交渉の不透明感で世界的に株安に振れリスク回避的な円買い基調が継続。

安全通貨のドルにも資金は流入するものの、9-10日の米中交渉を見極めようと、ドルの買戻しは限定的となりそうです。




前日NY市場でドル一時110円17銭

5月7日のドル/円は3日続落。10連休明けの東京株式市場は令和入り初の取引として注目されましたが、大幅安で米中交渉の決裂を警戒した円買いが強まり、110円台半ばまで軟化。

欧米市場でも株安を手がかりに安全通貨のドルと円が選好され、クロス円の弱含みがドル/円を下押し。アメリカの長期金利の低下を受けドルは一時110円17銭まで値を下げ、最終的に110円25銭で取引を終えました。

ドル110円付近でいったん下げ渋りか

5月8日も引き続き円買い基調が続く見通し。米中貿易交渉の決裂が警戒されるなか、正午に発表される中国の貿易統計で特に輸出が低調となれば相場へのインパクトは大きく、リスク回避の円買いが強まるでしょう。

ドルは足元の下落ペースから、110円を割り込む可能性もあります。ただし、円とともにドルにも買いが入りやすいため、ドル/円は下落局面でも110円付近でいったん下げ渋るとみます。

一方、欧州委員会が7日に公表した四半期経済見通しによると、域内経済は減速のペースは緩むものの、インフレの鈍化は続く見通し。

そうしたなか、本日午後3時に発表されるドイツ鉱工業生産は前回下振れが見込まれており、域内経済の低迷を嫌気したユーロ売りに振れるでしょう。その際にはドル買いに振れやすく、やはりドル/円は底堅く推移するとみます。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国3月経常収支
08:01 英4月BRC小売売上高調査
08:50 日銀金融政策決定会合議事要旨
11:00 NZ中銀定例会合/政策発表
12:00 中国4月貿易収支
14:45 スイス4月失業率
15:00 独3月鉱工業生産
16:05 タイ中銀定例会合/政策発表




20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:15 カナダ4月住宅着工件数
休場:イスラエル、チェコ、南アフリカ
(日程は変更になることもあります)

NZ準備銀の政策決定を見極め

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円20銭台で推移。この後は米株大幅続落を受けた日本株安で円買いが先行し、ドルは軟化する見通し。

午前11時のNZ準備銀の政策発表では利下げが予想されていますが、前日の豪準備銀の利下げ見送りの影響も想定されます。その場合、NZドルはサプライズの買いが強まるものの、やはり7日の豪ドル同様、買いは続かないでしょう。
(おわり)

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