ドル下げ渋り/米中の対立激化に警戒も、協議の行方を見極め

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。米中貿易交渉が決裂しアメリカが制裁に踏み切った場合、中国側は報復する方針で対立の激化を警戒した円買いに振れやすい見通し。

ただ、両国の協議の行方を見極めようと、円買いは仕掛けづらい地合いとみます。




ドルは110円台で取引終了

5月7日のドル/円は4日続落。アジア市場では米中交渉の決裂で貿易摩擦の激化に警戒感が広がり、日本株の大幅続落を手がかりとした円買いでドルは一時109円90銭まで値を下げました。その後はユーロ/ドルの下落でドルは下支えされ、おおむね110円台で推移。

欧米市場でも円買いは小幅にとどまります。NY株式市場のダウの小反発を受け、ドルは110円09銭で取引を終えました。

米経済指標は10日のCPIを注視

5月9日は、引き続き米中貿易協議が焦点。ワシントンでの閣僚級協議の行方が注目され、様子見ムードが支配しそうです。国内総生産(GDP)や雇用統計でインフレ鈍化への思惑が広がるなか、午後9時半発表のアメリカの生産者物価指数(PPI)は前回下振れの見通し。

ただ、堅調な内容が見込まれる翌10日の消費者物価指数(CPI)を見極める展開で、PPIへの反応は限定的と予想します。

主な注目材料(日本時間)

06:00 ブラジル中銀定例会合/政策発表
10:30 中国4月消費者物価指数、生産者物価指数
11:00 フィリピン1-3月期国内総生産




17:00 ノルウェー中銀定例会合/政策発表
20:00 南ア3月製造業生産
21:30 米前週分新規失業保険申請件数、4月生産者物価指数、3月貿易収支
21:30 カナダ3月新築住宅価格指数、貿易収支
22:00 メキシコ4月消費者物価指数
23:00 米3月卸売在庫、卸売売上高
00:39 チリ中銀定例会合/政策発表
休場:イスラエル、ロシア、カザフスタン
(日程は変更になることもあります)

ドル指数は底堅く推移

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円台を維持。この後は日本株が前日終値付近で推移する見通しで、ドルは110円を中心とした値動きが続くでしょう。

欧米株式先物はマイナス圏のためドルは買いづらいものの、週足のドル指数は底堅く推移しており、現時点でドルの大幅安は想定しにくい状況といえます。
(おわり)

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