ドルは小じっかり/米中協議が延長なら円買いはいったん後退へ:

本日のドル/円は底堅い値動きとなりそうです。焦点の米中貿易交渉は複数のシナリオが想定されますが、協議の延長となればいったん円買いは巻き戻される見通し。

ただ、アメリカの経済指標でインフレ鈍化が示されれば、積極的なドル買いは手控えられるでしょう。




NY市場でドル一時109円47銭

5月9日のドル/円は5日続落。アジア市場では、この日の午前中に発表された中国のインフレ指標が底堅い内容となり、極端な円買いは避けられました。ただ、日本株や中国株の弱含みで円買いが進み、一時109円60銭まで値を下げています。

海外市場では、アメリカの弱い生産者物価指数(PPI)への反応は軽微でしたが、長期金利の低下で109円47銭まで下げ、ドルは109円76銭で取引を終えました。

米CPIの鈍化でドル買い縮小

5月10日は米中協議とアメリカの消費者物価指数(CPI)が焦点。米中交渉については、1)アメリカの譲歩、2)中国の譲歩、3)両国の歩み寄り、4)交渉決裂、5)交渉延長、5通りのシナリオが考えられます。

1)と2)はなく実質3通りで3)の可能性も低いでしょう。4)の場合は貿易戦争再燃でリスク回避の円買いが再開し、ドルは109円付近への下落が見込まれます。これまでの経緯からすれば5)が想定されます。

その場合、ドルと円が売られクロス円の上昇が見込まれます。ドルは円以外の主要通貨に対して売られるので、ドル/円はそれほど浮揚できないとみます。

また、それに先立って発表される米CPIは前回上振れが予想されますが、国内総生産(GDP)や雇用統計でインフレ圧力はそれほど強まっていません。CPIが想定より弱ければ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ期待のドル買いは弱まるでしょう。

主な注目材料(日本時間)

06:00 ペルー中銀定例会合/政策発表
07:45 NZD4月電子カード小売販売数
08:30 日3月毎月勤労統計調査、給与所得、消費支出
10:30 豪準備銀行四半期金融政策報告
15:00 独3月貿易収支
15:00 ノルウェー4月消費者物価指数




17:30 1-3月期国内総生産、3月鉱工業生産、3月製造業生産、3月貿易収支
21:00 インド3月鉱工業生産、製造業生産
21:00 ブラジル4月消費者物価指数
21:30 米4月消費者物価指数、実質賃金
21:30 カナダ3月建築許可件数、4月新規雇用者数、4月失業率
22:00 メキシコ3月鉱工業生産
休場:カザフスタン
(日程は変更になることもあります)

米大幅株安受け日本株安・円高先行

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円70銭付近で推移。この後は米株安を受けた日本株安で円買いに振れやすく、ドルは109円半ば付近から後半でもみ合う展開となりそうです。

午後1時に米中の交渉期限を迎えますが、トランプ政権が予定通り中国からの輸入製品の税率を引き上げるか、その場合中国が報復に踏み切るか注目されます。
(おわり)

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