ドルは伸び悩み/米中交渉の最悪シナリオ回避も不透明感で根強い円買い

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。9-10日に開催された閣僚級の米中貿易交渉は合意に至らなかったものの、最悪シナリオの回避が好感される見通し。

一方で、中国の報復関税の可能性で円買いは根強く、110円付近では上値が重くなるでしょう。




米国の対中制裁発動も円買い後退

5月10日のドル/円は6日ぶり反発。焦点となっていた閣僚レベルの米中貿易交渉は今後も協議を続けることで一致し、交渉決裂の最悪の事態を回避しました。トランプ政権は予告通り対中制裁を発動も、リスク回避的な円買いは巻き戻されます。

しかし、この日発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)の予想下振れで連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ期待は弱まり、109円台で取引を終えました。

中国の対米報復に警戒続く

5月13日は材料難のなか、中国側の対応が注目されます。トランプ大統領は中国との交渉延期を表明していますが、中国が報復に踏み切れば両国の貿易戦争への懸念は再燃する見通し。

ただ、習政権は制裁に屈しないスタンスを示しながらも報復は避けるとみられ、円買い方向への値動きは限定的に。株高や長期金利の上昇が続けば、ドルは110円台の回復を目指す展開となりそうです。

半面、アメリカのインフレ指標の伸び悩みが鮮明になり、積極的なドル買いは手控えられる公算。利上げ期待の後退で株高に振れやすい一方、長期金利が落ち込めばドルは下押しされるでしょう。

主な注目材料(日本時間)

10:30 豪3月住宅ローン申請件数
14:00 日3月景気一致指数・先行指数
16:00 チェコ4月消費者物価指数




21:00 インド4月消費者物価指数
休場:香港
(日程は変更になることもあります)

ドルは109円後半中心の値動きか

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円70台で推移。この後は米株高を受けた日本株高でやや円売りに振れるものの、ドルは買い材料が乏しく上昇ペースは緩慢になると予想します。

前週末のNY終盤に110円台に回復しながら109円97銭に失速して取引を終えるなど、110円付近の売りが観測されています。底堅い一方で伸び悩む週足のドル指数から、本日のドルは109円後半を中心とした値動きとみます。
(おわり)

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