ドルは上値が重い/株高好感も、米利上げ期待の縮小で買い手控え

本日のドル/円は上値の重い値動きとなりそうです。前日の米株高を好感した円売りが先行し、ドルは節目の110円を目指す展開に。

ただ、今晩発表の米経済指標は前回下振れが予想され、年内の利上げ期待を背景とした買いは縮小するとみます。




株価と長期金利がドルを下支え

5月14日のドル/円は下げ渋り。トランプ米大統領が今後の米中協議について楽観的な見方を示しリスク許容度が高まると、欧米株高観測を背景に円売りがドルを109円後半に押し上げます。

欧米市場ではいったん失速した後、ユーロ/円に連動してじり高となり、109円半ばから後半で推移。米10年債利回りや株価の上昇でドル売り/円買いは後退し、NY市場では109円60銭で取引を終えました。

米小売売上高は前月の反動も

5月15日は米中などの経済指標が材料視されます。午前11時に発表される中国鉱工業生産と小売売上高は、いずれも前回を小幅に下回る見通し。ただ、想定内の内容となれば先行きを警戒した円買いは限定的となるでしょう。

また、イタリアの財政悪化に思惑が広がるなか午後3時のドイツ国内総生産(GDP)は前回下振れと予想されており、低調な内容を嫌気したユーロ売りに振れる可能性もあります。

一方、午後9時半のアメリカの4月小売売上高は、前回の大幅改善の反動で下振れが予想されています。個人消費の伸び鈍化と受け止められれば、株安を通じてドル売りに。

また、同時発表の5月 NY連銀製造業景気指数も前回を下回る見通し。足元の経済指標は強弱まちまちですが、前週発表されたインフレ指標が弱く、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げ期待が弱まればドル買いは抑えられるでしょう。

主な注目材料(日本時間)

08:00 韓国4月失業率
09:30 豪5月Westpac消費者信頼感指数
10:30 豪1-3月期労働賃金指数
11:00 中国4月鉱工業生産、小売売上高
15:00 独1-3月期国内総生産(速報値)
16:00 トルコ2月失業率




18:00 ユーロ圏1-3月期国内総生産(改定値)
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 米4月小売売上高、5月 NY連銀製造業景気指数
21:30 カナダ4月消費者物価指数
22:15 米4月設備稼働率、鉱工業生産
23:00 米5月NAHB住宅市場指数、3月企業在庫
(日程は変更になることもあります)

日経平均株価は

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円60銭付近で推移。この後は米株高を受けた日本株高で円買いは後退し、ドルは109円半ばから後半での推移が見込まれます。令和入り後の続落に歯止めがかかれば、市場センチメントは改善するかもしれません。

半面、米中協議の不透明感は払しょくされておらず、ドルは110円付近での売り圧力に押される展開を予想します。
(おわり)

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