ドル伸び悩み/110円台定着目指すも、米中対立で根強い円買い

本日のドル/円は伸び悩む展開となりそうです。前週末に110円台を回復した流れが続き、大台での定着を目指す値動きの見通し。

ただ、具体的な材料が乏しく、大幅高は想定しにくい。また、米トランプ政権の通商政策を見極めるムードが広がるとみます。




NY市場でドル一時110円19銭

5月17日のドル/円は続伸。アジア市場では、中国の通貨当局が1ドル=7人民元安を容認しない方針が伝わると、ドル安/円高に波及。その後の欧米市場で、

ミシガン大学消費者信頼感が予想外に堅調な内容となったほか、米トランプ政権がカナダへの強硬な通商政策を和らげたことで円売り基調に。ユーロ売りもあってドルは一時110円19銭まで切り上げ、110円03銭で取引を終えました。

対中政策はトーンダウンも

5月20日は重要イベントは予定されておらず、材料難で取引は低調となりそうです。17日のドルはアメリカの株安や長期金利の失速で引けにかけては上げ幅を縮小しますが、1週間ぶりに終値で110円台を回復。

引き続き米中貿易戦争の行方を見極める展開で、不透明感から警戒の円買いは根強いでしょう。ただ、要人発言で懸念が弱まれば株買い/円売りの流れが強まり、ドルは110円台を維持するとみます。

米中関係では、相手国に制裁関税を科すトランプ政権が強硬な通商スタンスを堅持するか注目されます。政権の盤石さから、アメリカよりも安定的とみられる中国は今後も譲歩しない見通し。

国内の不支持が多く来年選挙を控えるトランプ大統領の方に、どちらかといえば譲歩の余地があるとみます。アメリカは勝利を演出するかもしれませんが、対中政策はトーンダウンを予想します。

主な注目材料(日本時間)

08:00 英5月ライトムーブ住宅価格指数
08:50 日1-3月期実質国内総生産(GDP)速報値
13:30 日3月設備稼働率、 鉱工業生産
15:00 独4月生産者物価指数




17:30 香港4月失業率
18:00 ユーロ圏3月経常収支
21:30 米4月シカゴ連銀景気指数
休場:カナダ、タイ、マレーシア
(日程は変更になることもあります)

株価やユーロの値動きを注視

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円台を維持。17日は米国株が下げたものの、ドルは110円台を回復したことで日本株は続伸しても不自然ではありません。一方、週足のドル指数は下落基調とはなっていないため、ドルは底堅く推移する可能性もあります。

欧州議会選を前にユーロが売られやすい地合いも、ドルの支援材料に。半面、米中貿易交渉の先行き不透明から、円買いは根強いでしょう。
(おわり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする