ドル下げ渋り/米中摩擦受け株安継続で円買い基調、ドルに買戻しも

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。米中貿易摩擦をめぐり懸念が強まるなか、株安を手がかりに円買いに振れやすい地合いの見通し。

一方で、ユーロ圏経済の鈍化を嫌気した欧州通貨売りで、安全通貨のドルに買戻しも見込まれます。




NY終値は前日から変わらず

5月20日のドル/円は変わらず。アジア市場では、日本の国内総生産(GDP)が予想を上回る堅調な内容となり、日本株高を背景に円売りが強まりました。また、豪総選挙での与党勝利がポジティブ・サプライズとなり、豪ドルがドルや円に対して上昇。

欧米市場ではファーウェイをめぐる米中対立を懸念した円買いに振れ、ドルは一時109円81銭まで軟化しましたが、NY市場では110円05銭で取引を終えました。

米中関係や米金融政策の要人発言に警戒

5月21日は、引き続き米中貿易摩擦に関する要人発言などが注目されます。どちらも譲歩しない姿勢が示されれば、株価や長期金利が低下し円買い基調が強まりそうです。

一方、アメリカの連銀総裁からはあまりタカ派よりの見解は想定できず、強いドル買い材料にはなりにくいでしょう。ただし、経済開発協力機構(OECD)の経済見通しが下方修正されれば、ドルと円に資金が流入する可能性はあります。

主な注目材料(日本時間)

10:30 豪準備銀定例会合・議事要旨公表
16:00 トルコ5月消費者信頼感




19:00 英5月CBI産業受注動向
21:55 米レッドブック
23:00 米4月中古住宅販売件数
23:00 ユーロ圏5月消費者信頼感
(日程は変更になることもあります)

FRB議長の発言で

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円台を維持してもみあう値動き。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は日本時間の午前8時から、企業の債務をテーマに講演しました。

米中貿易戦争には直接的に言及していないようですが、景気減速の消費への影響について見解を示しています。それに対する為替の反応は限定的。

この後はアメリカの株安を受けた日本株安でやや円買いに振れやすいものの、ドルは110円付近を中心に推移する見通し。

また、本日午前10時半に公表される豪準備銀定例会合の議事要旨で、豪ドルに動意がありそうです。豪ドルは総選挙の結果を受け、20日の取引では大きく買われましたが、利下げ観測が広がれば豪ドル/円は急落しドル/円を下押しする展開を予想します。
(おわり)

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