ドル上げ渋り/米FOMCの慎重な議事要旨で年内利上げ観測後退も

本日のドル/円は上げ渋る展開となりそうです。相対的な買いに押し上げられた値動きを修正する見通し。

また、今晩公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はハト派色の強い内容が予想され、年内利上げ観測後退による売りも見込まれます。




NY市場でドル一時110円67銭

5月21日のドル/円はしっかり。心理的節目の110円が下値支持線となり、アジア市場では底堅い値動きが続きます。豪6月利下げ観測で豪ドル/円が急落しても、ドル/円相場への影響は限定的でした。

その後、イギリスの欧州連合(EU)離脱で2回目の国民投票が行われる方向となり、合意なきブレグジット回避を好感した円売りに。株高もあってドルは110円67銭まで強含んだ後、110円48銭で取引を終えました。

米利下げ観測は後退も

5月22日は主要国の金融政策が意識されそうです。午後5時半発表のイギリスの消費者物価指数(CPI)など経済指標で前回を小幅に上回ると予想されており、ブレグジットの最悪シナリオ回避の思惑が広がるなかポンド買い再開の可能性もあります。

このところ欧州通貨が弱含んでいた経緯からユーロやスイスフランも対円では買戻しが強まるとみられ、クロス円の上昇がドル/円を押し上げる見通し。

しかし、ドルの買い材料は乏しく、上昇は小幅にとどまる見通し。4月30日-5月1日に開催されたFOMCの後の記者会見で、パウエル議長はインフレ鈍化を一時的な要因としましたが、声明ではインフレに関する認識が弱いと市場に受け止められドル売りが強まる場面もありました。

今晩公表の議事要旨でトランプ政権が主張する利下げへの思惑は後退するかもしれませんが、年内の利上げにつながらないとみます。

もっとも、米中対立が表面化する前の会合で、貿易摩擦の影響などへの言及は限定的とみられ、参考にはなりにくいでしょう。

主な注目材料(日本時間)

07:45 NZ1-3月期四半期小売売上高指数
08:50 日4月貿易統計、3月機械受注
10:30 豪1-3月期建築完了件数




17:00 南ア4月消費者物価指数
17:30 英4月消費者物価指数、生産者物価指数、小売物価指数
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:30 カナダ3月小売売上高
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
休場:マレーシア
(日程は変更になることもあります)

米株高受け日本株高/円売り先行

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円50銭台で推移。この後はNY株式市場での株高を反映し日本株高に振れ、110円半ばを中心にやや円売りに振れやすい展開が見込まれます。

ただ、米トランプ政権のファーウェイ規制の一部緩和が緩和されるものの、米中摩擦激化への懸念は根強く、ドルの上昇を抑えると予想します。
(おわり)

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