ドル下げ渋り:米利上げ期待後退で買い縮小も、選好地合いは継続

本日のドル/円は下げ渋る展開となりそうです。米中貿易摩擦を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待は後退し、積極的には買いづらい地合いとなる見通し。

ただし、欧州発のリスク要因などからドル選好地合いは続くと予想します。




22日はドルじり安

5月22日のドル/円は弱含み。17日のNY終値が110円台に回復したことで、週明け以降は下値の堅さが意識されています。ただし、決め手となる材料が不足しており、ドルの買戻しは縮小。

トランプ大統領はファーウェイの取り扱いを一部緩和したものの、中国の監視カメラメーカーの禁輸措置を検討していると報じられ、米中摩擦への懸念から株安に。ドルは110円24銭まで下げた後、110円35銭で引けました。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から利下げ観測は弱まったものの、米中摩擦を受けた景気減速は織り込んでおらず、市場の反応は限定的となりました。

欧州通貨売りは継続か

イギリスではメイ首相が欧州連合(EU)離脱の是非を問う2回目の国民投票を示唆し合意案を来月にも議会に提出する方針ですが、与野党からは不評でかえって混乱を招いておりポンドは当面は買いづらいでしょう。

また、欧州議会選が23日から始まり、右派勢力の拡大が見込まれ結果次第ではユーロ売りが強まる可能性があります。欧州通貨は売られやすく、ドル選好地合いは続きそうです。

5月23日は午後10時45分発表のアメリカ製造業PMIが材料視されるでしょう。前回とほぼ変わらずの内容で、関連セクターの上昇が株価を押し上げればドル買いを誘発する見通し。

主な注目材料(日本時間)

15:00 独1-3月期国内総生産 ・改定値
16:00 トルコ5月設備稼働率
16:30 独5月製造業/サービス部門PMI




17:00 独5月IFO企業景況感指数
17:00 ユーロ圏5月製造業/サービス部門PMI
17:30 香港4月消費者物価指数
20:30  ユーロ圏欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 米前週分新規失業保険申請件数
21:30 カナダ3月卸売売上高
22:00 南ア中銀定例会合/政策発表
22:45 米5月製造業/サービス部門PMI
23:00 米4月新築住宅販売件数
00:00 米5月KC連銀製造業指数
(日程は変更になることもあります)

110円前半中心の値動き

本日アジア市場の早朝、ドル/円は110円30銭付近で推移。この後は米株安を受けた日本株安でやや円買いに振れやすく、ドルは110円前半で取引されそうです。引き続き株価や米中の要人発言などを手がかりに方向感を欠いた値動きを予想します。
(おわり)

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