ドルは戻りが鈍い:押し目買いも英メイ政権の行方を見極め

本日のドル/円は戻りの鈍い値動きとなりそうです。前日の株安や金利低下を背景としたドル売りは一服し、押し目買いが入りやすい見通し。

一方、英メイ政権に退陣圧力が強まるなか、ポンド売りをきっかけにドルと円が買われる展開を予想します。




NY市場でドル一時109円46銭

5月23日のドル/円は大幅続落。アジア市場では軟調の日本株や中国株を手がかりにじり安となり、110円10銭台に軟化する場面もありました。

その後は底堅く推移したものの、欧州市場では一段安。アメリカの弱い経済指標を受け下値支持線として意識されていた110円を割り込むと下げ足を速め、一時109円46銭台まで売り込まれます。最終的にはNY市場で109円60銭で引けました。

米耐久財受注は下振れ予想

5月24日はイギリスの政治情勢が注目されます。欧州連合(EU)離脱に関し、メイ首相が2度目の国民投票の容認に傾いたことに保守党内の強硬派が反発し、メイ首相への退陣圧力が強まっています。

地元紙の報道によると、同首相は24日にも辞意を表明する見通しで、今後は新政権発足が焦点に。ただ、報道が事実だとしても事態打開は見込めないため、ポンド売りは継続しそうです。

一方、午後9時半に発表されるアメリカの耐久財受注は前回下振れが予想され、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待後退でドルの買戻しは小幅にとどまると予想します。

主な注目材料(日本時間)

07:45 NZ4月貿易収支
08:30 日4月全国消費者物価指数
13:00 マレーシア4月消費者物価指数
13:30 日3月全産業活動指数




17:30 英4月小売売上高
19:00 英5月CBI流通業売上高
21:30 米4月耐久財受注、資本財受注
21:30 カナダ企業収益 (前期比)
22:00  メキシコ1-3月期国内総生産・確定値
(日程は変更になることもあります)

引き続き欧州通貨にらみ

本日アジア市場の早朝、ドル/円は109円50銭付近で推移。この後は米株の大幅続落を背景とした日本株安でやや円買いに振れやすいでしょう。欧州通貨売りが再開すればドルと円が買われ、クロス円がドル/円を下押しする展開となるでしょう。

週足ドル指数はそれほど勢いを失っておらずドルは109円台で押し目買いが観測されるものの、米中摩擦への懸念が戻りを抑えると予想します。
(おわり)

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