【JPY】熊本大地震で円買いも本震か

【犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈りし、また被災した方々には見舞い申し上げます】
 熊本県を震源とする大きな地震が15日に発生してから、忘れかけていた東日本大震災の記憶がよみがえりつつある。そのうちの1つが極端な円高だ。大震災はちょうど年度末であり、国内企業が資金を日本に戻すリパトリエーション(本国送還)の動きが強まっていた時で、その動きにヘッジファンドが乗ったことから円買いが強まった。ドル・円は同年3月11日の高値81円66銭から3月16日には76円25銭まで下落した。
 あれから5年あまり。熊本県で「最大震度7」と報じられ、東日本大震災がそうだったように本震ほどの規模でなくても余震はあるだろうと予測していた。しかし、16日発生の「最大震度6強」の方が「本震」だったと聞き、余震は長引きそうな状況だ。特に、中央構造線と呼ばれる日本最大の断層への影響が懸念される。
 専門家によると、今回の震源地は中央構造線の九州地方の断層ラインと一致するという。この中央構造線は熊本付近を最西端に愛媛、香川、三重、愛知、そして長野を経由し群馬、茨城までつながっている。中央構造線を震源とする地震がこれから頻発するようになるのではないか、との見方もある。
 1995年の阪神・淡路大震災も含め、大災害はリパトリの要因となり、極端な円買いを誘発しやすい。熊本県の地震発生は欧米取引時間帯でもあり、震災が報じられても10-20銭程度の円高にとどまったが、今後も大きな余震が続く場合には「大災害=円買い」の流れが意識されやすくなるだろう。4月18日以降の金融市場では、米国企業の業績悪化観測が広がっており、株安・円高に振れやすい地合いも気になるところだ。

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