【JPY】やっぱり為替介入は困難か

5月20-21日に仙台で開催された主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、為替をめぐってぎくしゃくした日米関係の溝は埋まらなかったのかもしれない。米国のルー財務長官は記者会見で、足元の為替について無秩序な状況ではないとの認識を示した。4月14-15日のワシントンG20会合での見解同様、日本による為替介入に関し依然否定的と受け取れる。他方、日本や中国など5カ国を「為替操作監視国」とした為替報告についてはそれほど議論しなかったという。
連邦準備制度理事会(FRB)が18日に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の4月26-27日会合の議事録は、今後経済情勢の改善が指標などに反映されれば6月利上げもありうる、などと強気な意見が大勢を占めた。これにより利上げ観測が再燃し、ドル・円は節目の110円を回復した。市場センチメントの改善で目先もドル買いは続くだろう。しかし、今回のG7を受け円売りは強まらず、目先のドル・円の上昇は小幅にとどまりそうだ。4月28日は日銀の追加緩和見送りで111円半ばからドルは急落したが、当面はこの水準を目指す展開と予想する。
ただ、欧米やアジアの株価、原油価格が下落基調となり、リスク回避の円買いが強まった際には注意が必要だろう。4月には日本は為替介入できないとの見方から円の買い仕掛けがみられたが、同じような動きになる展開を想定しておきたい。105円台から何とか110円付近まで値を戻すことはできたが、再び105円台まで下げる値動きに警戒は必要だ。これまでのような「口先介入」に、それほど効果は期待できないのではないか。

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