【TREND】オセアニアと東欧の通貨に関心

7/17-21日の週は、インフレ指標や中銀の政策発表を受けたカナダドル、豪ドル、南アランドなど資源通貨の動向が焦点となりそうです。また、ハンガリー中銀による政策決定やポーランドの雇用統計の発表も予定され、東欧通貨の値動きも注目されます。

米年内再利上げ後退でドル売りも

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が7月12-13日に行われた上下両院での議会証言で、利上げ方針を堅持したもののインフレ指標や自然利子率の動向次第で引き締め余地は制限されるとの見解を示しました。市場ではハト派寄りの内容と受け止められ、年内再利上げ期待がやや後退。その影響で、目先的に中銀による引き締めが期待されるユーロやポンド、カナダドルなど欧州通貨への関心が高まっています。

豪・NZの今後の金融政策に思惑

7月17-21日は、中国4-6月期国内総生産(GDP)(17日)、ニュージーランド4-6月期CPI、イギリス6月CPI(18日)、南ア6月CPI(19日)、日銀金融政策決定会合(19-20日)、オーストラリア6月雇用統計、欧州中銀(ECB)理事会、南ア準備銀金融政策委員会(20日)、カナダ6月消費者物価指数(21日)が材料視される見通しです。このうち、中国GDPが強い内容となれば世界経済の先行きに楽観的な見方が広がるほか、交易関係の深いオーストラリアなどへの好影響が期待されるでしょう。
オセアニア通貨に関しては、ニュージーランドのCPIとオーストラリアの雇用統計が手がかり。ただ、経済指標が堅調となっても、豪準備銀が7月4日の会合で中立的な見解を示したことで豪ドル買いはそれほど強まらないでしょう。NZドルもその影響を受けるかもしれません。一方、カナダ中銀が7月12日に7年ぶりの利上げに踏み切ったことで、資源通貨に買いが入りやすい地合いとなっています。また、日銀は異次元緩和の堅持が見込まれており、豪ドルやNZドルの対円での下げは限定的となりそうです。

東欧は回復基調の持続に懸念も

東欧では、ポーランド6月雇用成長率、ハンガリー中銀理事会(18日)、ポーランド6月生産者物価指数・小売売上高(19日)チェコ6月生産者物価指数などが材料視される見通しです。ハンガリー中銀が政策金利を0.9%で据え置きを決定すれば2016年5月から15会合連続となります。同国のCPIは中銀目標を下回った状態が続き、最近では下振れリスクにも言及され、利上げ期待が後退すればフォリント売りに振れる可能性はあるでしょう。
ポーランドについては、2012年12月から雇用成長率がプラスに転じ、今年に入ってから4%台に上昇し、6月も4.3%の高水準を維持する見通しです。成長の持続に期待が高まればズロチに買いが入りやすくなるものの、足元のユーロ買戻しに押され、ズロチの上昇は小幅にとどまるでしょう。また、チェコのPPIは今年に入り上向き始めましたが、このところ上昇トレンドが一服。コルナの買いも限定的となる可能性はあります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする