ドルは108円台?「悲観論」は後退も

本日のドル・円は小じっかりの展開となりそうです。注目の米3月雇用統計で底堅い内容となれば、今後の利上げ加速への悲観的な見方はやや後退しドル買いに振れる見通し。その後の株価や長期金利の動向が手がかりとなりそうです。

米雇用統計とFRB議長発言に注目

前日のNY市場では、米中経済摩擦に関連しアメリカのカドロー国家経済会議(NEC)委員長が貿易障壁の削減に期待感を示すと、株価の上昇などを手がかりにドルは一時107円半ばまで値を切り上げました。本日は日本時間21時半発表の米3月雇用統計と7日2時半のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が注目材料です。その後の株価と長期金利の動向次第で、ドルは108円回復を目指す展開となるかもしれません。
雇用統計に関しては、非農業部門雇用者数が前月大幅増の反動で+19.3万人と鈍化の見通しですが、平均賃金と失業率はいずれも改善が見込まれています。一方、パウエル議長の講演では、第1四半期を終えたばかりの現時点で今後の政策を縛るような発言は想定しづらく、金融正常化方針の継続にとどめると思われます。ただ、引き締め回数について悲観的でなければ加速期待で長期金利が上昇し、ドルを押し上げるでしょう。

年初からの下落トレンドは修正も

ドルは、日足チャートでは2018年の年初から下落トレンドが続いています。3月23日に今年最安値の104円65銭まで値を下げた後、足元は107円半ばに戻しています。来週発表の米3月生産者物価指数(10日)、同消費者物価指数(11日)とインフレ指標の伸びが確認されれば、ドルの下落基調が転換するわけではありませんが、そのペースは一段と緩やかにる可能性はあります。

ユーロは今年の安値水準に接近

一方、ユーロ・ドルがこのところ、やや弱含む展開となっています。欧州中銀(ECB)による引き締め期待は継続する反面、当局者がユーロ安方針の姿勢を示しているためユーロ高は抑制されています。ただ、今年の値動きをみると、1月中旬以降は下落局面でも1.2200ドル付近で下げ止まるケースが目立ちます。足元はその水準に接近しているため、ユーロが買い戻されればドルの上値を押さえそうです。
■本日の注目材料
08:30 日本2月家計支出
09:00 日本3月平均賃金
09:00 コロンビア3月消費者物価指数 (CPI)
09:30 香港3月製造業PMI
14:00 日本2月景気先行指数
エストニア3月消費者価格指数 (CPI)
16:00 チェコ2月鉱工業生産、同小売売上高
ハンガリー工業生産高
20:00 チリ3月消費者物価指数 (CPI)
21:30 米3月雇用統計
    カナダ3月雇用統計
22:00 ロシア3月消費者物価指数 (CPI)
■休場:ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、キプロス、ギリシャ、イスラエル、セルビア、台湾、タイ、レバノン、中国、ルーマニア、モンテネグロ

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