ドルは戻りが鈍い、米中関係を見極め

本日のドル・円は、戻りの鈍い値動きとなりそうです。4月6日に発表されたアメリカの3月雇用統計が再評価され、106円台では買戻しが入る公算。ただ、今週のインフレ指標や米中貿易摩擦の行方を見極めようと買いは慎重になると予想されます。

米3月雇用統計後の下げを修正

4月6日に発表された3月雇用統計のうち、非農業部門雇用者数が前月比+10.3万人(予想+19.3万人、2月+31.3万人/修正後+32.6万人)と予想を大きく下回ったことが嫌気され、ドル売り優勢となりました。ただ、こうしたケースは珍しくなく、一時的とみられます。失業率の4.1%(予想4.0%、2月4.1%)、平均時給の前月比+0.3%(予想+0.3%、2月+0.1%)など底堅い内容を手がかりに、ドルは106円台では買戻しが予想されます。

ただ、戻りは限定的となる可能性があります。雇用統計発表後のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演は、ハト派寄りでなかったことから金利の上昇が景気拡大の足かせになると見方が株売りを誘発。また、米中貿易戦争への懸念や長期金利の低下も加わり、ドル売りに振れ、NY終値も107円を割り込みました。今週のアメリカの消費者物価指数などインフレ指標発表を控え、ドル買戻し一巡後は様子見となるでしょう。

引き続き米株価にらみの展開

6日のアメリカの株式市場は、NYダウが前日比500ドル超も下げるなど、依然として米国株の上下の大きな変動幅が目立ちます。週明けの時間外取引で、株式先物はプラス圏で推移しているため、今晩は自律反発が見込まれるものの、予想に反して続落となればドル売り再開のきっかけになる可能性はあります。本日の欧米市場で重要イベントは予定されておらず、米中関係やアメリカの株価、長期金利が材料視されそうです。

■注目材料
08:30 豪3月AIG建設業指数
08:50 日2月経常収支
14:00 日3月消費者信頼感
14:45 スイス3月失業率
15:00 独2月貿易収支
15:00 日3月景気ウォッチャー調査、デンマーク2月貿易収支、
ノルウェー2月製造業生産、フィンランド2月貿易収支
16:00 チェコ2月貿易収支、スロバキア2月貿易収支、ハンガリー2月貿易収支
16:30 英3月ハリファックス住宅価格指数
17:00 台湾3月貿易収支、ユーロ圏2月貿易収支
19:00 ラトビア2月貿易収支
20:30 チリ貿易収支
21:15 カナダ3月住宅着工件数
23:00 米3月CB雇用情勢インデックス
23:00 カナダ銀行企業景況感調査、メキシコ3月消費者物価指数
休日:ギリシャ、キプロス、ウクライナ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、ブルガリア、ルーマニア、エジプト、チュニジア、レバノン、フィリピン

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