ドル買い慎重、ドルVS人民元に警戒も

本日のドル・円は、積極的に買いづらい展開となりそうです。アメリカのインフレ関連指標の内容を見極めるムードが広がる見通し。株価や長期金利を手がかりに方向感の乏しい値動きを予想します。また、米中対立でドル・人民元の値動きも注目されます。

米インフレ上昇で金融政策に思惑

9日のNY市場でドル・円はじり安となり、107円10銭台から106円60銭台まで弱含みました。米中両国が貿易面の対立で互いに譲らず、中国側は人民元の引き下げで対抗する構えを見せたことで、本格的な貿易戦争に向かうとの思惑が背景となりました。それを受け、米10年債利回りが2.81%台から2.78%台にじりじり低下したのに伴い、ドルも下落。ただ、株価の自律反発でドルの大幅な下げは回避されました。
今晩発表の米3月生産者物価指数(PPI)と明日の同消費者物価指数(CPI)の発表が意識されるなか、目先も株価や長期金利を手がかりとした値動きが予想されます。PPIが堅調な内容となればCPIの上振れが期待され、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ加速観測を背景にドルが買われるでしょう。ただし、予想を大きく上回る内容となれば、景気腰折れへの思惑からドル売りに振れる可能性もあります。

米中対立でドル買い・元売りの動き

米中の関係改善にメドは立っておらず、引き続き両国の対立が懸念され、リスク回避的なドル売り・円買いなどの影響が見込まれます。一方、先月下旬からドル買い・人民元売りの動きが顕著になっています。9日午後に元切り下げに関する報道が伝わると、元はドルや円に対して乱高下しました。中国の元安誘導により、ドル売り・円買い、元売り・円買いの圧力も加わることになりそうです。
■注目される経済指標
07:00 NZ1-3月期NZIER企業景況感、同設備稼働率
08:01 英3月BRC小売売上
10:00 フィリピン2月貿易収支
10:30 豪3月NAB企業信頼感指数、同ビジネス調査
13:30 独3月消費者物価指数
14:00 エストニア2月貿易収支
15:00 日・工作機械受注、デンマーク3月消費者物価指数、ノルウェー3月消費者物価指数、
     フィンランド2月工業生産高
16:00 チェコ3月消費者物価指数、同失業率、ハンガリー3月消費者物価指数
16:35 ウクライナ3月消費者物価指数
17:00 台湾3月消費者物価指数、同生産者物価指数、ユーロ圏3月消費者物価指数
19:00 ラトビア3月消費者物価指数
20:00 南ア2月製造業生産
21:30 米3月生産者物価指数、カナダ2月建築許可件数
21:55 米レッドブック
22:00 ブラジル3月消費者物価指数
休場:キプロス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする