ドル小じっかり、日本の政局リスクは?

本日のドル・円は小じっかりの値動きとなりそうです。米インフレ上昇を受けた利上げ加速への期待から、ドル買い基調が見込まれます。引き続き株価が変動要因。一方、加計学園問題で政治情勢に不透明感が広がっていますが、現時点で警戒の円買いは限定的です。

米CPIの上振れで株価を注視

前日発表されたアメリカの3月生産者物価指数(PPI)が下振れ予想に反して伸びを示し、市場の関心は今晩の3月消費者物価指数(CPI)に向かっています。市場予想では連邦準備制度理事会(FRB)の目標である前年比+2%を超えており、引き締めペースの加速への期待からドル買い再開が見込まれます。反面、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が強気だと、景気腰折れへの思惑からドル売りに振れる可能性もあります。
10日のNY市場では、株価の上昇がドルを大きく押し上げる展開となりました。目先も、アメリカの企業の好業績を背景に株高の継続が想定されます。ただし、米中貿易戦争の懸念は払しょくされていないほか、今晩のCPIの上振れを受け今後の利上げが景気を圧迫するとの見方が広がれば株安に転じ、ドルを押し下げるシナリオもありえます。ドル・円は108円回復を目指すものの、株価の伸び悩みで上値の重い展開となりそうです。

安倍政権への打撃は現時点で限定的

一方、加計学園の国家戦略特区を利用した獣医学部新設に関し、安倍晋三首相の関与が取りざたされています。報道が事実だとしたら、森友学園問題やそれに関連した財務省の文書改ざんも含め、政権による国家の私物化です。ただ、内閣支持率は本来なら10%を割り込んでもおかしくないのに、直近の調査では40%程度と驚異的な高さです。その点を考えると、現時点で政局を警戒した円買いは強まりそうもありません。
■本日の注目材料
06:00 NZ1-3月期設備稼働率
08:00 韓国3月失業率
08:01 英3月BRC小売売上
08:50 日・2月機械受注、3月企業物価指数
09:30 豪4月消費者信頼感指数
10:00 フィリピン2月貿易収支
10:30 中国3月消費者物価指数、同生産者物価指数
13:00 マレーシア2月鉱工業生産
15:00 スウェーデン3月失業率
16:00 トルコ2月経常収支
17:00 ユーロ圏3月生産者物価指数
17:30 英2月建設生産高、同鉱工業生産、同製造業生産、同貿易収支
21:00 ポーランド中銀定例会合
21:30 米3月消費者物価指数、同3月実質賃金
22:00 メキシコ2月鉱工業生産
22:00 ロシア2月貿易収支
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
休場:コスタリカ

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