ドルは買いづらい、カナダドルは一段高か

本日のドル・円は買いづらい展開となりそうです。シリアへの軍事攻撃の可能性から地政学リスクが意識される見通し。株価が軟調となれば、ドルは一段安が見込まれます。一方、週末の北米自由貿易協定(NAFTA)交渉を控え、カナダドルが買われそうです。

米利上げペースの加速に“警戒”か

10日発表されたアメリカの3月生産者物価指数(PPI)と11日の同消費者物価指数(CPI)が底堅い内容となり、インフレの上昇が連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化を後押ししています。ただ、3月20-21日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では引き締めに関する論議が目立ち、タカ派寄りのトーンが強まったことから、かえって景気の腰折れ要因になるとの警戒が広がり、株安を通じてドル売りに振れました。
トランプ大統領がシリアへの軍事攻撃の意思を表明し地政学リスクが意識されるなか、12日の取引も前日からの流れを受け継ぎ、ドルはやや売られやすい展開となりそうです。アジア市場では本邦勢の買戻しが見込まれるほか、時間外取引の米株式先物のプラス圏推移でドル売りは小幅にとどまる見通しですが、戻りは限定的と予想します。106円台は底堅く、107円は上値の重い値動きが続くでしょう。

“穏健なトランプ政権”でNAFTA合意も

こうしなか、カナダドルの回復基調が鮮明になっています。対ドルでは1.2950カナダドルから1.2550カナダドルまで、対円でも81円60銭から85円20銭と堅調な値動きです。13-14日にペルーで開かれる米州首脳会議でNAFTAに関し大筋合意に達すれば、一段高となるでしょう。シリア情勢の悪化による原油高も支援要因です。18日は政策金利据え置きの公算ですが、中銀の強気な見方がさらにカナダドルを押し上げる可能性はあります。
■本日の主な経済指標
10:00 韓国銀行定例会合
10:30 豪住宅投資
13:00 マレーシア失業率
14:00 シンガポール小売売上高
15:00 ルーマニア3月消費者物価指数、2月鉱工業生産
16:00 ハンガリー2月工業生産高
16:30 スウェーデン3月消費者物価指数
18:00 ユーロ圏2月工業生産、同鉱工業生産
18:30 南ア2月金生産、同鉱業製造
20:30 インド2月製造業生産高、同消費者物価指数
21:00 ブラジル2月小売売上高
21:30 米失業保険申請件数、同3月輸出価格、同輸入物価指数
     カナダ2月新築住宅価格指数
13日
04:00 メキシコ中銀定例会合

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