ドル108円台は?日米首脳会談で下押しも

本日のドル・円は上げ渋る値動きとなりそうです。当局者発言を手がかりに、ちょうど2カ月前の2月13日に割り込んだ108円を回復できるかを見極める展開。ただ、来週の日米首脳会談を控え、円売りは限定的と予想します。

シリアにらみ経済指標や当局者発言を注視

前日の海外市場では、欧州中銀(ECB)理事会の議事要旨(3月8日開催分)が材料視され、ユーロ高への懸念が共有された内容が明らかになりました。それを受け、ユーロ・ドルは1.23ドル後半から1.23ドル付近まで弱含み、対照的にドル・円は107円付近から107円半ばまで強含みました。新規失業保険申請件数の減少で雇用情勢の改善が示され、株価が上昇基調に振れたことも支援材料になっています。
今日の取引では、経済指標に関しては昼ごろ発表される中国3月貿易収支、NY市場ではアメリカの4月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)や2月JOLT求人件数が注目されます。またボストン、セントルイス、ダラスの3地区連銀総裁による講演も材料視されそうです。ただし、本格的な米中貿易摩擦、アメリカなどによるシリア攻撃への懸念は残り、引き続きドルの上値を押さえる要因となるでしょう。
 

対日貿易赤字是正で円売り抑制に思惑

ドル・円は3月下旬以降、やや持ち直す傾向がみられるものの、これまで107円台になると押し下げられるケースが目立っています。主にトランプ大統領の余計なツイートがその理由です。仮にトランプ政権が108円をレンジ上限として意識しているのだとすれば、市場参加者の想定レンジは105-110円を103-108円に引き下げざるをえないでしょう。今晩は108円を回復できるかどうかが焦点となりそうです。
来週17-18日には日米首脳会談が行われます。議題は複数ありますが、主に北朝鮮問題と日米貿易が議論の中心になるとみられます。トランプ政権からみれば、日本は円安誘導でアメリカから貿易黒字の恩恵を受けている憎い相手の1つで、特に円安誘導の修正を突き付けるでしょう。「モリ・カケ」問題で低下した支持率の急回復を目指す安倍晋三首相は、北朝鮮の拉致問題をそのカギとみるのは当然です。
つまり、円安政策は修正せざるを得ない展開となりそうです。市場がそうしたシナリオを先んじて織り込むなら、108円台の回復は難しいでしょう。
■主な経済指標
06:00 韓国3月輸出入価格
07:00 ペルー中銀定例会合
07:30 NZ3月購買担当者指数
09:00 シンガポール1-3月期国内総生産(GDP)
昼ごろ:中国3月貿易収支(時間未定)
13:30 独2月小売売上高、同貿易収支、3月消費者物価指数
17:00 ポーランド3月消費者物価指数
チェコ2月経常収支
18:00 ユーロ圏2月貿易収支
21:30 インド貿易収支
23:00 米2月JOLT求人
23:00 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数
休場:クウェート、スリランカ、タイ、UAE

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